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書評に関するwalwalのブックマーク (226)

  • 書評:『Lords of Finance』ハイパー・インフレや大恐慌時代を生きた中銀総裁たちの人物描写がスゴイ : Market Hack

    Lords of Finance: The Bankers Who Broke the World クチコミを見る ★★★★☆評者: 広瀬隆雄 今、ベン・バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)総裁がジョージ・ワシントン大学で公開講義シリーズを催していますが、学生たちに課題図書として出した宿題の筆頭に掲げられているのがリアクァト・アハメッドの『ローズ・オブ・ファイナンス(=金融の君主たちLords of Finance)』です。(なお書はへそ曲がりヘッジファンド・マネージャー、ヒュー・ヘンドリーの愛読書でもあります。) 書は第一次大戦勃発(1914年)から始まって第二次大戦に至るまでのグローバル・ファイナンスの混乱期にイギリス、アメリカドイツ、フランス各国の中央銀行総裁がどのように危機に対処したかを追ったです。 普通の経済書と一線を画すのは著者はデータや理論に重きを置かず、四人の主人

    書評:『Lords of Finance』ハイパー・インフレや大恐慌時代を生きた中銀総裁たちの人物描写がスゴイ : Market Hack
    walwal
    walwal 2012/03/29
    おもしろそう。邦訳が出ないかなぁ。
  • コスタ『文明はなぜ崩壊するのか』:そこまで話を落としてしまったら、なんでも言えちゃうではありませんか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    文明はなぜ崩壊するのか 作者: レベッカコスタ,Rebecca Costa,藤井留美出版社/メーカー: 原書房発売日: 2012/03メディア: 単行購入: 1人 クリック: 408回この商品を含むブログ (3件) を見る うーん、うーん、うーん、なんか頭痛がすごく痛いよう。 いろんな文明がなぜ亡びたかというはいっぱいあって、どれも一長一短なうえ、そこから共通点を引き出そうとすると、どれもこれも様々なので何ともいえない。無理にやると、すべて気候変動がいけないのだというフェイガンや、すべて環境破壊がいけないというダイアモンドみたいに、「おまえ、数ある文明の中でなぜわざわざそれを選んだの?」という選択バイアスかかりまくりの偏向図書になってしまう。 でも書は、進化論とか脳科学をもとにそれをドーンと一発解明とのことで、なんとも剛気なおばさんじゃねえか、と期待していた一方で、朝日文化部の人は「

    コスタ『文明はなぜ崩壊するのか』:そこまで話を落としてしまったら、なんでも言えちゃうではありませんか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    walwal
    walwal 2012/03/27
    怖いもの見たさで読みたくなってきたw
  • ヒース『資本主義が嫌いな人のための経済学』:不勉強な左派と図に乗った右派の両方をくさし、経済学の価値を認めるべきところでは認めろと主張するえらい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    主義が嫌いな人のための経済学 作者: ジョセフ・ヒース,栗原百代出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2012/02/09メディア: 単行購入: 20人 クリック: 834回この商品を含むブログ (15件) を見る 2008年金融危機に始まる世界不況、さらには震災後には特に、「資主義はもう終わり」みたいな物言いを無数に見かけてきた。これは特に左派に多いし、その人たちは資主義の理論的根拠(と思っている)経済学も破綻したと言いたがる。 でもそのほとんどは、実は経済学の主張をろくに知らず、自分の主張も考え抜いていない。そしてその無知と怠慢につけこんで、現状維持の保守派が乱暴な議論をしても反論できず、おかげで万年負け犬の地位に甘んじている。 それじゃダメだ。資主義のダメな現状を改善したいなら、左派もちゃんと勉強しようぜ、というのが書だ。 というわけで書は、筋金入り左派哲学者

    ヒース『資本主義が嫌いな人のための経済学』:不勉強な左派と図に乗った右派の両方をくさし、経済学の価値を認めるべきところでは認めろと主張するえらい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    walwal
    walwal 2012/03/26
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  • シモ・ヘイヘ評伝「白い死神」: Sideway-Shuffle

    walwal
    walwal 2012/03/17
    シモ・ヘイヘの評伝が出てたのか。本屋でチェックして見るか。
  • 大田俊寛「オウム真理教の精神史」:オウムの「なぜ」を描き出した一冊で、学問としての社会的責務を宗教学者が真摯に考えた立派な本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    オウム真理教の精神史―ロマン主義・全体主義・原理主義 作者: 大田俊寛出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/03メディア: 単行購入: 61人 クリック: 1,271回この商品を含むブログ (25件) を見る 先日、オウム関係者の死刑判決で、遺族は「なぜ」がわからず不満顔だったという報道について、ぼくはなぜなどと問うべきではない、どうせ答えなんか出ないんだから、という話を書いた。が、書はその「なぜ」をまがりなりにも分析して一応の答を出したであり、またオウム事件に対してこれまでまともな対応を見せてこなかった宗教学の学者が、そうした現状を真摯に反省して宗教学的な取り組みからオウムを切ってみせた点でもきわめてえらい。 読んでいて、まさに上で出てきたリアリー『神経政治学』(そしてぼくのあとがき!)が引用されていてびっくりしたんだが、オウムがどんな宗教・思想的な系譜につながるのかを明

    大田俊寛「オウム真理教の精神史」:オウムの「なぜ」を描き出した一冊で、学問としての社会的責務を宗教学者が真摯に考えた立派な本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • AIDSの起源: 愚の論理

    AIDSの起源を辿ってみた。 "The Origins of AIDS", by Jacques Pepin 1章は基知識。DNAは代を重ねれば重ねるほど多様になる。最も細菌が多様なアフリカに起源がありそうだ。 2章はチンパンジーについて。種によって広がる細菌の型が違う。 3章は発生期について。1930年代のコンゴでの鉄道建設にあたった労働者の中に、AIDSとおぼしき症状の患者が多数いるようだ。分子時計を利用し、1921年頃に発生したのではないかと推測している。 4章はチンパンジーからヒトへの感染経路について。ポリオワクチンにチンパンジーの血液が混ぜられたためだとか、チンパンジーの血液をヒトに注射していた実験のせいだとか、臓器移植の実験のせいだとかいった仮説は棄却されている。ハンターもしくは料理人から感染したのではないかと推測され、感染確率の概算がある。 5章は中央アフリカ歴史について

  • パルヴェーズ『イスラームと科学』:イスラムの現状批判とともに、もっと広い科学と宗教や規範の関係を考えさせられる。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    イスラームと科学 作者: パルヴェーズフッドボーイ,植木不等式出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2012/01/31メディア: 単行購入: 9人 クリック: 346回この商品を含むブログ (6件) を見る イスラム圏の科学はひどい状況にある。中世には、停滞するヨーロッパを尻目に世界最先端だった。でも宗教がそこに介入し、物理法則なども神の意志にすぎないとされ、科学を研究するより、神の意志をコーラン解釈から読み取ることが優先された。そしていまや、一部イスラム圏の「科学」と教育の相当部分は、西洋科学をイスラム経典解釈にこじつけてにこじつけて「イスラム的科学」なるものをでっちあげる行為に堕している―― こうした状況を、世界的な物理学者でイスラム教徒である著者は、深く憂慮し、イスラム社会の大きな停滞要因だと指摘する。だが書は、イスラム教という宗教を批判するのではない。宗教と科学や理性の領域と

    パルヴェーズ『イスラームと科学』:イスラムの現状批判とともに、もっと広い科学と宗教や規範の関係を考えさせられる。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 『統計学を拓いた異才たち』で触れる統計学史

    統計学は便利なツールではあるが、容易に理解できない部分もある。理由は幾つもあるだろうが、哲学的な側面がある一方で、それに時間をかけてレクチャーされる事が無いのも一つの理由だと思う。統計学も何かの必要性、もしくは考え方に応じて発展した来たわけだが、コラムの人物紹介を除けばテキストに書かれた説明は無味乾燥としている。『統計学を拓いた異才たち』は、そういう隙間を埋めてくれるになっている。 書は20世紀の統計学史と言った内容だが、歴史学者ではなく統計学者が記述しているためか、統計学上の重要な概念の周辺を良く押さえている。訳注を見る限りは、逆に歴史的事実に幾つかの誤りがあるようだが、統計学の背後を知る上では大きな問題では無いであろう。 読み進めていけば、母数、t分布、最尤法、検定などの実に多くの概念が、20世紀に生み出されて来たことがわかる。しかし、それらは一般に利用されているのに、無理解や誤解

    『統計学を拓いた異才たち』で触れる統計学史
    walwal
    walwal 2012/02/08
    最後の方に書かれているが、統計学の用語や概念がバンバン出てくるので、統計学の勉強を一通り終えてからじゃないとキツイと思う。私も読むのに苦労しましたw
  • エスピン=アンデルセン『平等と効率の福祉革命』:新しい福祉社会の見取り図を提案する希有な本。ただ監訳者の我田引水解題はないほうがまし。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割 作者: イエスタ・エスピン=アンデルセン,大沢真理出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/19メディア: 単行購入: 14人 クリック: 506回この商品を含むブログ (11件) を見る 福祉の議論は公共頼みになりがちだ。医療も高齢者も育児も失業も国がもっと金を出せ――でも、家庭や企業も福祉をかなり提供している。そのバランスを見ないとだめだ、と看破したのが書の著者エスピン=アンデルセンだった。きたる高福祉社会に向けて、彼は女性をもっと働かせろと主張した。福祉サービス職を増やし(企業の事業機会)、女性を働かせ(家計収入増大)、税収を増やせ(公共の負担力増大)! この分析と提言は大きな影響を与えた。そして女性の労働進出は進んだ。でもまだ中途半端な水準だ。一方であらゆる社会では格差の固定化と拡大が進んでいる。なぜだろう? 書はこの問題

    エスピン=アンデルセン『平等と効率の福祉革命』:新しい福祉社会の見取り図を提案する希有な本。ただ監訳者の我田引水解題はないほうがまし。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • データ公開と科学の加速: 愚の論理

    ネットによって知の発見はこれまでになく加速している、そんな現状を分析したを紹介してみよう。タイトルは"Reinventing Discovery"、著者は量子コンピュータを専門にするMichael Nielsen。 科学は慈善事業じゃない。競争は激しく、週80時間労働する若い学者はザラだ。大事なデータを公開したらライバルに出し抜かれるかもしれない。論文を書き上げるという旧来の目的を持ったブログ(PolyMathなど)は成功しているけど、ウィキペディアやGenBankみたいなプロジェクトは最初は上手く始動しなかった。著者はIT技術の発展によって科学発見の過程が緩やかな革新を経験しつつあるととらえており、その利点を活かすにはどうしたらいいか考察していく。 1部では集合知の高めかたについて。バカとネットは使いよう:チェスの伝説的王者たるカスパロフと接戦に持ち込んだのは、世界中のチェスプレイヤー

  • [書評]円高の正体(安達誠司): 極東ブログ

    はなぜ円高なのか。ずっと円高基調が続いているので疑問に思わなかったり、欧米での金融危機との関連で考える人もいるだろう。だが、円高のもっとも基的な要因は何か、またそれがどういう意味を持つのかと考えるなら、書「円高の正体」(参照)の解説がわかりやすい。 なにより重要なことは、日の円高という現象がデフレの別相であることも明らかにしている点だ。その意味では書の書名は「デフレの正体」と言ってもよいだろう。その書名をもって広く読まれた別の書籍の主張(人口減少によるとする主張)が間違っていることも示されている。 書は円高の仕組みを解説するだけに留まらず、日にとって「良い円高」なるものが存在しないということを詳しく説明した後、円高の別相であるデフレの解消のための金融緩和政策に日銀行が強く志向することも求めている。 その点では、書はいわゆるリフレ派と呼ばれる立場の主張を、新書の形式で手短

  • ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』:組織内で苦しんだ人なら身につまされる、いろんな意味で絶望の名著。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて (Nigensha Simultaneous World Issues) 作者:デイヴィッド ハルバースタム二玄社Amazon 読んだふりをしていたをこっそりきちんと読み直すキャンペーンの一環で、ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』を読んだ。大学生の頃に一度ぱらぱら見たんだけど、「ふふん、白人優位主義の無知で偏狭でプライドばかり高い米帝軍国主義の手先どもが、己の愚かさ故と歴史的必然故に自滅する話ね」と思ってあまりまじめに読まなかったし、いろいろこまごました人間の出自だの学歴だの職歴だのがひたすら並んでいて、いささかうんざりしたこともある。そして大学生だと「こいつらが自分の力関係だの地位だのばかり心配せずに、現場の情報をきちんと聞いて、己の信念にしたがって正義の発言をすればベトナム戦争なんか起きなかったんだろ」と気で思っていた。だから、あ

    ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』:組織内で苦しんだ人なら身につまされる、いろんな意味で絶望の名著。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 『清水アリカ全集』:空疎さにこそ本質があったバブル時代のあだ花。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    清水アリカ全集 作者: 清水アリカ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/08/25メディア: 単行購入: 3人 クリック: 164回この商品を含むブログ (2件) を見る いま清水アリカの小説を読むのは、ある意味で幸せな過去の思いでにふけるような体験だ。彼の小説には何のストーリーもない。社会の周縁部に暮らす人々が、エログロな肉体改造と変態性行為とドラッグと犯罪にひたすらふけるだけ。 著者はデビュー作の時点で、それが意図的に薄っぺらな小説にした結果だ、とうそぶいていたという。でもこの全集を読むと、この人はそれ以外には何も書けなかっただけだとわかる。そして一見、現代社会のおきれいな表層、特にバブル期の繁栄に背を向けたように見えるこの小説は、実はどれも、それに強くよりかかっていることもわかる。どの小説でも、世界は確固たるものだ。かれは、華やかに見える表層の裏にある淀みと腐敗を描く

    『清水アリカ全集』:空疎さにこそ本質があったバブル時代のあだ花。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • [書評]心から愛するただひとりの人(ローラ・リップマン): 極東ブログ

    ローラ・リップマンの短編集「心から愛するただひとりの人」(参照)には、17編もの小編が四部構成で収録されている。ハヤカワ・ミステリ文庫であることからわかるように作品はどれも分類上は推理小説と言ってよく、大半の作品には犯罪や謎解き、探偵といった要素もある。だがミステリーを堪能するには短く、またそうした要素にあまり力点は置かれていない。読後の印象としては純文学に近い。 作品の随所に軽快なユーモアと絶妙な悪意の笑いが満ちていて、読書を堪能させる。 作者リップマンの文章技量にも圧倒される。大半を訳している吉澤康子の文章も読みやすい。だが、小編を次から次へと読み進めることはできない。一編ごとに心の奥に響く。「愛とはなんだろうか」という照れくさい問題について、さらに気の重い、具体的な女性という存在感から、じりじりと再考が迫られる。現代中年女性の、現代中年女性による、現代中年女性のための作品群とでも言い

    walwal
    walwal 2011/12/30
    まさかfinalvent先生のブログでローラ・リップマンが取り上げられるとは。/たしかに気軽に読み進めることができない短編集だよなぁ。
  • 一般意志2.0に漂う素人臭

    東浩紀氏と言う現代思想の専門家がいる。批評家・作家と言う方が良いのかも知れない。最近、氏が「一般意志2.0」を提唱しだした。 著名人の最新作なので、精神科医の斎藤環氏などの書評は色々出ている(朝日新聞社の書評サイト)。ウェブ学会の動画などで、東浩紀氏の説明も見る事ができる。 それらによると、「一般意志2.0」は、フランスの思想家ルソーが提唱した概念である「一般意思」を、インターネット上のデータから特定アルゴリズムでロボットが機械的に汲み上げ、それを政治に反映させようと言う事のようだ。ソフトウェア技術者から見ると、「一般意志2.0」は素人の妄想にしか思えない。 まず、ルソーが主張した「一般意志」が存在するか否かが分からない。「一般意志」は有権者全員と意見を相違する可能性もある、浮世を超越した何かだからだ。人々が好き勝手な思いで何かを主張しているソーシャル・ネットワークから、それら全てと相反す

    一般意志2.0に漂う素人臭
  • アマルティア・セン(大門毅[監訳]、東郷えりか訳)『アイデンティティと暴力 運命は幻想である』 - 備忘録

    アイデンティティと暴力: 運命は幻想である 作者: アマルティア・セン,大門 毅,東郷えりか出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/07/09メディア: 単行購入: 8人 クリック: 267回この商品を含むブログ (26件) を見る 書でセンが主張するのは、人間の理性による選択の優位性であり、人間は選択の余地なく唯一のアイデンティティを有しているという「幻想」への批判である。そして、後者に該当する考え方として批判の俎上に載せられるのが、コミュタリアニズムやサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」、文化多元主義などである。例えば、コミュタリアニズムでは、コミュニティにもとづく支配的アイデンティティは「発見」されるものであり、当人には、アイデンティティを選択する権利は備わっていないことになる。これに対して、センは、理性による選択が果たす役割を重視し、一方で、「アジア人であるのと同時

    アマルティア・セン(大門毅[監訳]、東郷えりか訳)『アイデンティティと暴力 運命は幻想である』 - 備忘録
  • フランク「アンネの日記」:やはりモノにはそれに適した年齢があると思う。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    アンネの日記 増補新訂版 作者: アンネフランク,深町真理子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/04/08メディア: 単行購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (34件) を見る 言わずと知れたアンネの日記。こないだアムステルダムに行ったとき、いつも長い行列ができているアンネの家にスッと入れたので見物したついでに、そういえばなぜかアンネの日記って読んでなかったなあ、と思って義務的に。 で、考えて見ればあたりまえだが、収容所に入ってからの話はないんだよね。ユダヤ人への迫害が強まる中でこっそり暮らしつつ、メインはふつうの女の子らしい日常の苦労が延々綴られる話。アンネの年齢から見て、よく書けていると思う。世を忍んで生きねばならないつらさも、確かに感動する部分はある。でもやはりこれは、最後につかまって殺されてしまったという悲しい結末をみんな知っているからこそ読むで、

    フランク「アンネの日記」:やはりモノにはそれに適した年齢があると思う。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    walwal
    walwal 2011/12/02
    実物を見たことないけど、そんなに広い隠れ家なのか。
  • 後藤『決着! 恐竜絶滅論争』:ふーん、結局隕石ってことですか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    決着! 恐竜絶滅論争 (岩波科学ライブラリー) 作者: 後藤和久出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/09メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 19人 クリック: 245回この商品を含むブログ (14件) を見る 昔、金子隆一『大絶滅!』を読んで、隕石説は結構劣勢になっているのか、と一時は思っていたんだよね。金子はプリューム説、つまり地殻変動による火山噴火で恐竜が絶滅したという立場で、今後もそうした地殻変動に備えるような地球管理体制を構築せよ、という勇ましいだったので結構おもしろく読んだ。 が、書は隕石説が圧倒的に正しいと主張し、火山説を含む異論について、その問題点を指摘する。隕石説が劣勢に見えたのは、同じ隕石説内でも細かい内輪もめがあって、異論に対する一体的な対応ができなかったから、という。でも実際には、異論のほうがかなりの少数派であって、議論の決着がついていない

    後藤『決着! 恐竜絶滅論争』:ふーん、結局隕石ってことですか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    walwal
    walwal 2011/11/28
    隕石説がメジャーだと思っていました(o_ _)/地殻変動説なんてのもあるんだ。
  • 「要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論」はスゴ本

    経済学者が嫌いだ。 イソターネットで可視化された「経済学者」は、嘘つきで尊大で、自分以外は馬鹿に見えるらしい。誤りを指摘されると、猛々しく開き直り、詭弁を弄して話をすりかえる。「経済学者だから、さぞ金持ちだろう」は冗句だが、「経済学者だから、リーマンショックは予見しただろう」は洒落にならぬ。「経済学者が集まったから、EUクライシスの処方箋がまとまるだろう」は、もはや寝言だ。 しかし、わたしが間違っていた。ダメな「経済学者」がいるかもしれないが、「経済学」は価値がある、まちがいなく。ずっと避けてきたのに、とうとう出てしまったのだ、「ケインズ一般理論」の要約版が。岩波文庫で何度も撃沈していたものを、ていねいに噛み砕き、今に合わせて剪定してある。ありがたく感謝して読む。 もちろん一読で理解できるはずもないが、どこまで分かっていて、どこまで分かっていないかが、判別できた(←これ重要)。なのでクルー

    「要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論」はスゴ本
    walwal
    walwal 2011/11/25
    激同。「末尾の解説から読むのが正しい。氏が訳した本に共通するのだが、本文よりも解説の「まとめ」のほうが分かりやすい。(中略)だから、そこだけ読めば事足りる」
  • 自民党長期政権の政治経済学: 大竹文雄のブログ

    日経経済図書文化賞を受賞した斉藤淳さんの『自民党長期政権の政治経済学』(勁草書房)を紹介したいと思います。なお、菅山さんの『「就社」社会の誕生』については、以前このブログでも紹介しました。太田さんのは、まだブログで紹介していなかったみたいですね。 書は、自民党長期政権が続いた理由を現代的な政治経済学のアプローチで、ゲーム理論と実証分析を駆使して明らかにしていく。長期的な関係をもとにした繰り返しゲームの枠組みで、有権者と政治家の間の利益供与の仕組みを分析する。自民党政治家が利益誘導政策を取ることは、票の獲得に結びつくが、生産的なインフラを作って、経済成長を果たしてしまうと、有権者がもはや政治的な力を必要としなくなる。一方、非効率な公共事業を集票のために推進すると地方の財政基盤が弱体化する。自民党長期政権は、このようなジレンマを抱えていた。自民党下の長期政権の特徴を、有権者の間で自民党

    自民党長期政権の政治経済学: 大竹文雄のブログ
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    walwal 2011/11/03
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