人気テレビアニメ『ザ・シンプソンズ』の共作者サム・サイモン氏は、型破りな行動で知られる。 実業家の息子としてビバリーヒルズとマリブに育ち、名門スタンフォード大学へ進学。弁護士になってほしいという親の意向に背いて、在学中から新聞社の漫画家を務めた。卒業後、テレビ番組製作会社に就職して頭角を現し、ほどなくして脚本家として独立。『Taxi』『Cheers』等の番組を手がけて売れっ子となった。 1989年、中流階級の家庭生活を風刺した『ザ・シンプソンズ』を、漫画家のマット・グレイニングらとともに創作。「一般受けするには皮肉がキツイ。最初のシーズンで終了するだろう」というサイモン氏の予想に反し、番組は大ヒットした。 ところが次第に他の制作者と対立を深めるようになり、1993年に降板することとなる。その時に「辞めた後も番組の利益を毎年受け取る/エグゼクティブプロデューサーのクレジットを残す」という契約