遺品整理士認定協会(木村榮治理事長、北海道千歳市)は3月10日から、遺品査定士の養成講座をスタートした。 遺品整理の現場では昨今、家族を失った高齢者などの悲しみや混乱につけこみ、「価値のある物を無断で持ち出したり、価値評価を偽って安価で買い取りを行うといったトラブルが増えている」(木村理事長)という。こうした不正を防ぐため、同協会では「遺品の価値を見いだす専門家」「遺族を守る専門家」の育成が必要と考え、遺品の買い取りについて専門的な知識・理解を身に付けたうえで、買い取りトラブルから遺族を守り、故人の思いを次につなげる同資格を立ち上げた。 遺品の買い取り現場では、「どんなものでも無料で引き取る」などと言い、実際には価値のある絵画や貴金属、釣竿などの日用品を「非常に安価」、または「値段を付けず」に持っていくケースが多発しているという。これらは詐欺や窃盗の疑いもあり、中には押し買いといった行為も