書籍やCDなどは、所有者が亡くなったときに家族が相続できる。友人に形見分けすることも可能だ。家族が一生かけて集めた書籍やCDが本人の死去と同時に消滅してしまうとすれば、納得できる人は少ないだろう。しかし、電子コンテンツの利用が増えるとともに、それが現実になる可能性もあるようだ(MarketWatchの記事、本家/.)。 物品の所有権が得られる書籍やCDなどとは異なり、電子コンテンツの購入者が得るのは使用権のみとなる。そのため、使用権の移転が認められていないAppleやAmazon.comなどで購入した電子コンテンツの場合、購入者が死去すれば実質的に使用権も消滅してしまう。購入者のアカウントを引き続き使うといった方法はあるものの、複数の人に分けることは不可能だ。DRMなしのコンテンツであればファイルを取り出すことも可能だが、もっと簡単に使用権を分割できるような法律の整備が必要という意見も出て