小林製薬株は28日、「紅麹(こうじ)」原料を含有する機能性表示食品による健康被害について、新たに76人の死亡例を調査していると発表した。同社による原因究明が進んだことで調査の対象を広げることを決めた結果、当初の発表より可能性がある死亡者の数が拡大したという。 小林製薬の発表資料によると、3月に明らかになったこの問題の原因究明を進めた結果、従来は「プベルル酸」を含む紅麹関連製品を摂取した場合に腎関連疾患を引き起こすと推定していたが、基礎疾患との関連など間接的な機序で入院や死亡などに至る可能性があることが分かってきたと説明。腎関連の疾患の有無のみで関連性を判定することは実態を正確に把握するものでないと考えるに至ったとしている。 こうしたことを受けて、同社は被害状況の把握方法を変更し、死亡との関連性を調査している対象事例の数を公表するに至ったと説明。現状では76件に関して紅麹関連製品との関連性を