安全保障・経済の両面で一定の成果があったと評価される日米首脳会談。しかしトランプ大統領の発言の中には、表面的な意味とは違うメッセージが込められた複数のキーワードがあった。 「安全保障は満額、経済は及第点」と政府関係者が自己評価する今回の日米首脳会談。特に何を言い出すか予測不能のトランプ大統領が相手だけに、予定外のハプニングの発言を恐れていた。結果は記者会見も事前のおぜん立て通りで、ホッと胸をなでおろしているのが正直なところだろう。 短時間の首脳会談直後に共同記者会見を済ませ、ここまでで「内外に安心感を与える」との日米共通の目的が達成された。しかし、これは単なる序曲に過ぎない。フロリダでのゴルフ外交がトランプ大統領にとって「本番」だったようだ。共同記者会見において、トランプ大統領が「フロリダで長時間の交渉をするつもりだ」と発言したことは要注意だ。随行者が限られた中での交渉内容は、今後どこまで