この頃のテレビには、えぇっ!? と思うことがある。 たとえば、ペアで行う、ある競技の選手へのコメント取材。CM出演もしている一人の話が終わると、カメラは横にフラれ、プチンと、次のニュースに切り替わった。「顔半分」だけで切られたほうの立場はどうなるのか。 ザッピングしてみたが、他局では顔半分どころか最初からいないかのような扱いだった。 視聴者の関心に応じた編集だとの反論もあろうが、いっぱいのカメラが集まったにしては、放映されるところは借り物のようにどこも同じ構図で、もう一人の存在を消していた。どうでもいいようなことではあるが、些細だからよけいに気にかかるというか。ちょっとした場面での阿吽、テレビの人たちが日ごろ批判する、土建屋の「談合」にも似た気脈のあわせ方が気にかかるのは、ワタシのへそが曲がっているからなのか。 さて。本書は2003年から「文藝春秋」に連載されたコラムを集めたものだ。 朝日
![上から目線の正論、答え合わせもばっちりです~『人声天語』 坪内 祐三著(評:朝山 実):日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)