浅羽通明氏の個人誌『流行神』230号-236号が届いた。竹熊健太郎氏や町山智浩氏の文章には時々「この人すごいな」と唸らされることがあるが、浅羽通明氏のそれには「この人、ほんとうにすごいな」と圧倒させられることがある。『流行神』236号特集「物語批評のABCを考える」(表面表記)「「崖の上のポニョ」におけるエランとフラン」(裏面表記)の「母たちは何を熱心に話し合ったのか―「崖の上のポニョ」再考」に、その「この人、ほんとうにすごいな」が出た。 はたして、宮崎駿監督の作劇が破綻しているのか。もしかして、作品に結実した物語の統合性を探る努力を諸論客が怠っているのを、あるいは試みはしたが見巧者ぶりを発揮するには先生方がどうにも鈍過ぎるのを、皆で破綻していると合唱して空気を作ってしまう手で、隠蔽しようとしているでなければいいが。 雑誌『サイゾー』2008年11月号asin:B001HBDP44の第2特
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