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ブックマーク / davitrice.hatenadiary.jp (16)

  • 【2023年版】キャンセル・カルチャーのなにが問題か - 道徳的動物日記

    (6/14追記:トークイベントをやりましたのでよかったら視聴(※チケット購入)してください) #左からのキャンセル・カルチャー論 無事終了!!🙌 あいちトリエンナーレの件から 小山田圭吾事件、あらゆる差別問題… 様々な角度から “キャンセル・カルチャー”に ついて議論しました🤔 (たっぷり150分!!) アーカイブ6/27まで残ります ぜひご視聴ください👀https://t.co/0kDi3cqSHb pic.twitter.com/H8Mtb9ZCOA — 阿佐ヶ谷ロフトA (@AsagayaLoftA) 2023年6月13日 twitcasting.tv www.loft-prj.co.jp 日開催の「左からのキャンセル・カルチャー論」に備えた、要約・メモ的な記事。もっと早く書きたかったんだけど、開催数時間前とかなりギリギリの公開になってしまった。 1・(法律的な)手続きを無視

    【2023年版】キャンセル・カルチャーのなにが問題か - 道徳的動物日記
    amamako
    amamako 2023/06/18
  • 「非モテ」は「モテないからつらい」、ではない?(読書メモ:『「非モテ」からはじめる男性学』) - 道徳的動物日記

    非モテ」からはじめる男性学 (集英社新書) 作者:西井開 集英社 Amazon 第一章で提示される、書のねらいは以下の通り。 ……登場してから二〇年以上もの間、「非モテ」論は主にネットを中心として議論と考察が繰り返されてきた。その蓄積に敬意を払うと同時に、私は「非モテ」論が限界に立たされているとも感じている。それは、これまで見てきた「非モテ」論の多くが「モテない」こと、つまり恋人がいないことや女性から好意を向けられないことが問題の核心であるという前提に立っているという点にある。 (…中略…) 果たして当に「非モテ」男性はモテないから苦しいのだろうか。時に暴力にまで走ってしまうほどの苦悩の説明を「モテない」という状況にだけ求めてしまっていいのだろうか。書で問おうとするのはここである。 ところで杉田[俊介]は『非モテの品格』の中で、性愛的挫折がトラウマのように残り続ける原因として、非正

    「非モテ」は「モテないからつらい」、ではない?(読書メモ:『「非モテ」からはじめる男性学』) - 道徳的動物日記
  • 「正しい」議論と「優しい」議論 - 道徳的動物日記

    とある雑誌に依頼を受けて文章を書き出したはいいものの、批判対象を明示せずにふわっとした印象に基づいてレッテルを貼ってぐちぐち論難する文章になっていき、書き進めているうちに自分でウンザリしちゃったのでボツにして雑誌のほうはまったく異なるトピックや構成でイチから書き直すことにしたんだけれど、それはそれとして、せっかく途中まで書いたのを捨てるのも勿体無いのでこのブログに掲載することにした。 内容としては、とにかくわたしがイラつかされている議論とか風潮とかを一緒くたにしてまとめて非難する、というもの。最近に限らず以前からなんだけれど、屋に行って『現代思想』とか『文藝』とかを立ち読みするたびにいつもイライラしながら帰ることになっているので、そのあたりのストレスをこの文章に託した。おかげで多少はスッキリしたので明日から書く文章はもっとまともで生産的なものになると思う。 ※ 人が社会のなかで生きていく

    「正しい」議論と「優しい」議論 - 道徳的動物日記
    amamako
    amamako 2022/04/11
    「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」という言葉があるとおり、優しさと正しさって結構重なってるよね/言及したhttps://amamako.hateblo.jp/entry/2022/04/11/223456
  • ポストモダンの右と左 - 道徳的動物日記

    真実の終わり 作者:ミチコ・カクタニ 発売日: 2019/06/05 メディア: 単行 ようやく『真実の終わり』が図書館で借りれるようになったので、パラパラと読んでみた。内容としては大したことがなくて、HONZの書評にまとめられている以上のものはほとんど得られない。要するに、ポストモダニズム的な相対主義のためにフェイクニュースや知識に対する軽視がまかり通ってドナルド・トランプのような人間が大統領に選出されてしまった、というアメリカの現状を嘆くだ。 「ポストモダンの右傾化」という問題はミチコ・カクタニ以外の論者もよく指摘するものではある。このブログでも、フーコーとかデリダとかを批判しながら「ポストモダニズムが民主主義を毀損して右翼の増長を許したんだ」と主張する記事を紹介したことがある*1。 それとは別に、読んでいてわたしが思い出したのがジョセフ・ヒースの「『批判的』研究の問題」というエッ

    ポストモダンの右と左 - 道徳的動物日記
    amamako
    amamako 2021/07/08
    ココらへんも、本当は僕みたいな若輩者ではない人こそが応答すべきだと思うのだが、そういう人はもうはてなで殆ど活躍していないので
  • 89年生まれのわたしにとっての「はてな」 - 道徳的動物日記

    このブログではめずらしく個人的な思い出話。 91年生まれ大反省会をしたい。わたしは91年生まれで今年30になる。若者と括られてきたけど、明らかに今の世代と全く育ってきた景色が違うことを感じる。政治家と言えば小泉首相、まだ日は経済的にすごいと習ったし、嫌韓屋に並び、ネットは2chにニコニコ、メディアは「オネエ」を笑っていた。 — 永井玲衣 (@nagainagainagai) 2021年7月5日 当時K-POPを色んな人が恐れていたのを覚えている。学問といえば受験勉強、フェミニズムはヒステリー、社会運動は危険、資主義は疑えないもの。数え切れないイメージが潜在的に内面化されているはず。ここをしっかり毒出しして反省しないと、これからの世代を抑圧してしまう。ここが分水嶺だと思う。 — 永井玲衣 (@nagainagainagai) 2021年7月5日 ↑ Twitterでこういう投稿をみ

    89年生まれのわたしにとっての「はてな」 - 道徳的動物日記
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    amamako 2021/07/08
    はてなサヨクの生き残りとして応答しておかなきゃいけないと思うので、あとでブログで言及する/本当は、記事で挙げられたようなIDの人たちが応答すべきだと思うのだけれど/返答https://amamako.hateblo.jp/entry/2021/07/10/095312
  • 「人生の意味」の進化心理学 - 道徳的動物日記

    野蛮な進化心理学―殺人とセックスが解き明かす人間行動の謎 作者:ダグラス・ケンリック 発売日: 2014/07/18 メディア: 単行 ダグラス・ケンリックの『野蛮な進化心理学:殺人とセックスが解き明かす人間行動の謎』の白眉は、やはり、第七章の「マズローと新しいピラミッド」だろう。 このについて紹介している他のブログの記事やTogetterまとめでも、この章がメインとして扱われている*1。 画像もいろいろとネットに転がっているので、貼り付けてしまおう。上が「マズローのピラミッド」で、下が「ケンリックのピラミッド」だ。 なお、「ケンリックのピラミッド」は「生活史理論」によって補強されるものである、ということには言及しておくべきだろう。 生活史理論は、「どんな動物の生涯も二つないし三つの段階に分けられ、それぞれで投資におけるトレードオフが異なる」 (p.237)という発想に基づく。人間の場

    「人生の意味」の進化心理学 - 道徳的動物日記
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    amamako 2021/01/21
  • スティーブン・ピンカーとブラック・ライヴズ・マター - 道徳的動物日記

    togetter.com ↑ 自分でまとめたこの件について、思うところをちょっと書いておこう。 ●今回はスティーブン・ピンカーという大物がターゲットになったことで話題になったが、アメリカのアカデミアにおける「キャンセル・カルチャー」の問題はいまに始まったことではない。今回はBLMが直接のきっかけとなっているだろうが、他にも「セクシズム」や「イスラモフォビア」などの咎で、これまでにも様々な学者たちの講演がキャンセルさせられたり謝罪要求をされたり、大学を追われたりしてきたいう経緯がある*1。今回については、除名といってもアメリカ言語学会そのものからではなく「フェロー」の立場や「メディアエクスパート」の立場からの除名を求める運動ではあるが、言語学とはほぼ関係皆無の数年前のツイートを取り沙汰してポジションを奪うことが許されてしまうのなら、萎縮効果は明白だろう。だからこそ、ノーム・チョムスキーやジョ

    スティーブン・ピンカーとブラック・ライヴズ・マター - 道徳的動物日記
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    amamako 2020/07/08
    学問全体の話は別として,今回の話は「学会の声明と異なる意見を持ってるのなら,その学会のスポークスマンを続けるべきではない」という当たり前の話にしか思えない.→を読む限りhttps://twitter.com/wataruu/status/1280081458762309632
  • 動物に関する文化人類学の議論の有害性について - 道徳的動物日記

    今回書くことは数年来考えてきたことであり、これまでにもTwitterなどでぶつぶつと文句は言ってきたのだが、まとまった文章を書くタイミングはなかった。 しかし、先月に文化人類学者の奥野克巳氏(以下敬称略)がアップした「分別と無分別の間で ~動物解放への違和感から考える~」という記事を見てみると、コンパクトな記事ながらも、文化人類学が動物に関する倫理規範や動物の権利運動などについて言及する時にあらわれがちな問題点がぎゅっと詰まっていた。 ちょうどいい題材だと思ったので、この記事を叩き台にしながら、私の考えを述べさせてもらおう。 www.akishobo.com 奥野のこの記事の副題は「動物解放への違和感から考える」であり、文中でも、西洋の反イルカ漁運動や動物の権利運動が取り上げられている。 そして、動物愛護や動物の権利の歴史について、奥野なりのまとめが書かれている。 だが、私から見ると、奥野

    動物に関する文化人類学の議論の有害性について - 道徳的動物日記
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    amamako 2020/07/08
    叩き返してこない藁人形にされやすいアニマルライツ
  • 労働から逃避したところで幸せになれるの?(読書メモ:『隠された奴隷制』) - 道徳的動物日記

    隠された奴隷制 (集英社新書) 作者:植村邦彦 発売日: 2019/08/23 メディア: Kindleのタイトルはマルクスの『資論』に出てくるキーワードであり、このの内容もマルクス主義的なものだ。 第一章〜第三章では、ロックやモンテスキューからはじまってアダム・スミスやヴォルテールやヘーゲルなどの哲学者たちが「奴隷制(黒人奴隷制)」についてどんなことを言っていたか、というあらましが紹介される。そして、第四章では、マルクスの書いた「隠された奴隷制」とは何を意味していたのか、という詳細が明らかにされる。 第五章や第六章では現代社会の労働や資主義について話が移る。このの結論としては、一見すると自由で自発的に生きている現代の賃労働者たちが働く環境も、けっきょくは「隠された奴隷制」であるに過ぎない、というものだ。 個人的な感想としては、第四章までには思想史的な面白さがあった一方で、第

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    amamako 2020/07/06
    でもかといって「労働を通じた連帯こそ重要なんだ」とか言って労働組合とか作るのもタルいよね。
  • 読者のことなんて気にしなくても「批評」はできるよ(読書メモ:『はじめての批評:勇気を出して主張するための文章術』) - 道徳的動物日記

    はじめての批評 ──勇気を出して主張するための文章術 作者:川崎昌平 発売日: 2016/06/25 メディア: 単行 このの「はじめに」に書かれている、著者の問題意識は以下のようなものである。 …若い人々から、「書きたいけど、書けない」といった悩みを打ち明けられる経験が、ここ最近、少しだけ増えたように感じるのです。「うまく書けない」とか「書きたいテーマが見つからない」とかではなく、「書きたいけど、書けない」という彼らの問題意識をより掘り下げてみると、どうやらそうした悩みの背景には「訴えたいものがあり、それについて書きたいが、書くと反発を受けるのではないか」といった趣旨の、一種の躊躇、大袈裟な表現を使えば恐怖があるようでした。「炎上」などの言葉に象徴されるように、ある主張が特にインターネットを媒介として多くの人々に共有されると同時に猛反発の憂き目に遭い、総叩きを喰らうーーそうした現象は

    読者のことなんて気にしなくても「批評」はできるよ(読書メモ:『はじめての批評:勇気を出して主張するための文章術』) - 道徳的動物日記
  • 道徳や規範を認識できない人たちについての省察 - 道徳的動物日記

    note.com みんなが批判している通りの酷い内容の記事である。特に以下の箇所がヤバい。 フェミニストという言葉はネットのごく一部の界隈でしか聞いたことがないので一体どこのイベントなのかと純粋に興味がありました。僕が参加するイベントでは一度も聞いたことがありません。 フェミニストという言葉そのものが分断を呼んでしまうと思ってるのでなるべく使わない方がいいでしょう。ジェンダー問題に携わっているとよく出てくる言葉なんですかね。 しかし、上記の引用箇所で示されているような種類の鈍感さやアンテナの低さは、わたしには馴染みや見覚えがあるものだ。 ちょっと思い出したことがあるので、書いてみよう(詳細はボカす)。 以前に働いていた会社で、広告や宣伝のための動画作成をするプロジェクトが立ち上がったことがあった。単に商品やサービスの内容を宣伝する動画ではなく、時事問題に絡めた動画であったりネタ的なおもしろ

    道徳や規範を認識できない人たちについての省察 - 道徳的動物日記
  • 男性はなぜ孤独であるのか(トマス・ジョイナー『Lonley at the Top』) - 道徳的動物日記

    以前に趣味で読んだ洋書の内容を紹介するシリーズ。今回の記事には自殺の話題が含まれているので、読む際には注意してほしい。 Lonely at the Top: The High Cost of Men's Success 作者: Thomas Joiner Ph.D. 出版社/メーカー: St. Martin's Press 発売日: 2011/10/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 今回紹介する『Lonely at the Top: The High Cost of Men's Success』の著者トマス・ジョイナー(Thomas Joiner)はアメリカの心理学者で、自殺とその予防について専門的に研究している人だ。『なぜ人は自殺で死ぬか(Why People Die by Suicide)』などの著作がある。一般向けに書かれたであるが、ジョイナー自身が自殺

    男性はなぜ孤独であるのか(トマス・ジョイナー『Lonley at the Top』) - 道徳的動物日記
  • トランプ当選とかアイデンティティ・ポリティクスとかに関する適当な備忘録 - 道徳的動物日記

    ・ 以下の記事のなかで、会田弘継は以下の発言をしている。 synodos.jp よくトランプ現象は人口が減っていく白人たちの雄叫びというように解釈されますが、それも短絡的な考え方ではないかと私は思っています。たしかに、トランプだけ見ずにサンダースの方も見ながら考えると、まさに白人労働者階級を軸としてマルクス主義的な歴史観で語られるような、大きな時代変革を起こしうる階級闘争が起きている気配はあります。 しかし、そんな単純な話でもない。ここで起きている根源的な変化の一つは経済的なものと文化的なものが絡んできます。まさにリベラルなデモクラシーがずっと普遍的な価値を保ったまま進んできた末に、内在していた問題があらわになってきたわけです。 それはつまり、さまざまなグループごとにアイデンティティーを強調しあう「アイデンティティ・ポリティクス」と呼ばれる現象です。これはリベラルな民主主義の中でしか起こり

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  • 退行的左翼とイスラム教 - 道徳的動物日記

    www.wikiwand.com togetter.com 上にリンクを貼った記事などでも紹介されたり言及されたりしているが、近頃の英語圏の無神論者や反PC界隈のメディアやブログ等を読んでいると、 Regressive Left 退行的左翼 という言葉を目にする機会がある。 退行的左翼について私なりに簡単に説明すると、来なら左派には容認できない物事(人権や自由の侵害・女性や性的少数派に対する性的虐待や性差別など)を、多文化主義や反植民地主義やアイデンティティポリティクスなどの左派的な原則を尊重するあまりに容認してしまう左翼のことである。 上の記事でも説明されている通り、この言葉を最初に使い出したのは 元イスラム原理主義者であり現在はイスラム原理主義に反対している活動をしている Maajid Nawaz(マージド・ナワズ)であるようだ。英語Wikipediaによると、エジプトで原理主義者

    退行的左翼とイスラム教 - 道徳的動物日記
  • 宗教はいかにして人を道徳的にするか(ロバート・パットナム『アメリカの恩寵』) - 道徳的動物日記

    今日は『American Grace: How Religion Divides and Unites Us(アメリカの恩寵:宗教はアメリカ人をいかに分断していかに結び付けているか)』について軽く紹介しよう。このはロバート・パットナムというデビッド・キャンベルという二人の政治学者の共著で、前者は『孤独なボウリング』や『われらの子ども』などの著作で有名。の内容を紹介するといっても、600ページ以上に渡る大著であり、アメリカの人々が信仰している宗教の歴史や現状の紹介、ジェンダーやエスニシティについて宗教はどのような関わりを持つか、アメリカ政治において宗教はどのような役割を果たしているかなど、アメリカにおける宗教についてありとあらゆる側面から論じているであるので、全部の内容を紹介することはさすがにできない。とりあえず、13章の「Religion and Good Neighborlines

    宗教はいかにして人を道徳的にするか(ロバート・パットナム『アメリカの恩寵』) - 道徳的動物日記
  • 動物園にまつわる倫理的問題 - 道徳的動物日記

    davitrice.hatenadiary.jp 某アニメの影響で動物園への関心が高まっているようだが、倫理学者のローリー・グルーエンの著書および記事を参考にしながら、動物園にまつわる倫理的問題について整理しておこう。 動物園の基的な問題点は、広い自然環境で生きるように進化した野生動物を狭い場所に閉じ込めることで動物に苦痛とストレスを与えている、という点にある。こう言うと「犬やをペットとして飼って家に閉じ込めることは問題なく行われているんだから、野生動物を動物園に閉じ込めることもそれと一緒じゃないか」という反応をされることがよくある*1。しかし、犬やは長い時間をかけて人間と共に暮らす環境に適応するように進化してきたのであり(家畜化と呼ばれる現象)、適切な条件さえ整っていれば十分に幸福に生きることができる*2。他方で、野生動物たちには動物園の生活に適応するための進化は起こっておらず、適

    動物園にまつわる倫理的問題 - 道徳的動物日記
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