目次へ戻る 田原総一朗氏の変節 2004年2月3日 宇佐美 保 田原総一朗氏の近著『聞き出す力:カナリア書房』には次のような記述があります。 ジャーナリストっていうのは、本来はウォッチヤーなんだよ。自民党のここが良くない、民主党はここが間違っている、そういうのをウォッチして、批判するのがジャーナリストの役割なんだ、本来は。 でも僕はいつからか、批判だけではどうもダメだと思うようになってきた。だから僕は本当の意味でのジャーナリストじゃない、ちょっとずれてる。それは自覚しているつもりだ。 高度成長が終わるまでは、日本の政府はとっても強かった。その頃の僕には自信満々に映っていた。実際僕らが批判すればするほど、政府はその批判に応えて新しいアイデアをどんどん出してきた。ところがいまは、いくら批判してもアイデアなんて出てこない。それどころか、強く批判すると倒れてしまう。これではやっぱり、批判するだけで
目次へ戻る 猪瀬直樹氏の挫折 2004年3月18日 宇佐美 保 最近の猪瀬直樹氏をテレビ画面で見ていると、猪瀬氏を気の毒に思い、且つ、日本の闇を痛く感じます。 道路関係四公団民営化推進委員会の発足時は、猪瀬氏の発言に道路族は怒りの声を上げ、猪瀬氏自身はスタンガンで、ご自身の身を守っていたのに、今では、猪瀬氏の発言に対して道路族の誰一人として怒りの声を上げません。 評論家の桜井よしこ氏が常々発言しているように、“政府・与党案に対する古賀学氏の喜びの表情を見れば、猪瀬氏がなんと言おうと、道路公団の民営化は「道路族」の思いとおりになってしまったかがはっきり判る”という事だと思います。 この3月7日のサンデープロジェクトにての「猪瀬氏に問う!!道路公団民営化法案の是非」での猪瀬直樹氏と前原誠司(民主党「次の内閣」ネクスト外務大臣)氏との対論での猪瀬氏は惨めでした。 前原氏の発言は誠に理に適っていま
目次へ戻る 差別する石原慎太郎氏、される野中広務氏 2009年9月11日 宇佐美 保 では、先の拙文《小泉純一郎氏の裏を語る野中広務氏》を、引き続き、野中広務氏と辛淑玉氏の対談を綴った『差別と日本人 発行所:㈱角川書店 2009年6月10日初版 8月10日 6版発行』を引用させて頂きながら継続致します。 朝日ニュースターの『パックインジャーナル』を司会されている愛川欽也氏は常々 と絶賛しています。 (そして、政治家小泉には、小泉ブームの前から不信感を抱かれて(危険視されて)おられました、愛川氏は立派な洞察力の持ち主と尊敬しております。 今度も朝日ニュースターでの「パックインジャーナル」の司会を期待させて下さい) それにしましても、小泉氏の顔がテレビに映るたびに、私は何故か、新井将敬氏の顔が脳裏に(否!眼前に)浮かんでくるのです。 (容貌が、どこか似通って見えるのかもしれません) そして、
目次へ戻る 野中広務氏への麻生氏の差別 2004年7月24日 宇佐美 保 本屋さんの店頭で、偶然『野中広務 差別と権力』(魚住照著:講談社発行)を立ち読みして、ビックリしました。 そして、その本を購入しました。 その本には次のような記述があったのです。 「私は一週間、泣きに泣きました。私に目が三つあるわけではない。皮膚の色が違うわけではない、口が二つあるわけではない、耳が四つあるわけではない。何も変わらないのに、そして一生懸命がんばるのに、自分が手塩にかけたそういう人たちに、なぜそんなことを言われなくてはならないのだという、奈落の底に落ちた私の悲しみは一週問続きました」 敗戦から二十八年後の一九七三年(昭和四十八年)三月七日、京都府議会の本会議場は静まりかえっていた。演壇に立った府会議員の野中が大鉄局を辞めたいきさつを切々と語っていたからだ。 私が調べた範囲では、彼が公開の場で自らの被差別
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