犬の死骸が見つかった那珂川町の林道付近で保護された小型犬=6日、栃木県日光市 栃木県内の河原と山で小型犬計70匹以上の死骸が連続して見つかり、県警が廃棄物処理法違反などの容疑で捜査を進めている。昨年9月に施行された改正動物愛護法で、業者が処分目的で自治体に犬猫を持ち込むことは厳しく制限されるようになり、関係者からは「悪質な業者が、繁殖で使えなくなった用済みの犬を捨てたのではないか」との見方が出ている。 死骸は10月31日と11月1日に宇都宮市の鬼怒川河川敷で計44匹、5日には栃木県那珂川町の山中で27匹が見つかった。 捜査関係者などによると、トイプードルやミニチュアダックスフントなど人気種の純血種ばかりで、5~10歳くらい。雄雌は半々だった。爪が伸び切り、劣悪な環境で飼われていたことがうかがえる。外傷はなく、薬物で殺した可能性があるという。一部の犬からは飼い主の情報を登録するためのマイクロ