4月下旬、大阪にジュンの新業態が2店ほぼ同時にオープンした。25日に天王寺のファッションビル「阿倍野HOOP」に「サロン アダム・エ・ロペ」、26日に南堀江に路面店「ビオトープ」である。両方とも東京に1号店があり、どちらも今回が2号店となる。共通点はどちらもカフェ併設で雑貨比率が高いところである。洋服のみでは売れ行きが伸びることはない業界の構図を体現しているといえる。 個人的に気になったことは、この両業態は店舗数の増加スピードが遅いことである。とくに「ビオトープ」は1号店が東京・白金台にオープンしてから4年が経過している。通常、新規のアパレル店はできるだけ早期に10店舗体制を目指す。なぜならその方が生産ロットがまとまり、製造原価が安く抑えられるからである。いわば「業界の常識」からすると大きく逸脱している。この動きが業界の新たな潮流となるのかどうか、注目してみたい。 両業態とも管轄はアダム・