そもそもクラボウ以来、営業は私のキャリアの軸となるものであり、ヤフーでは一貫して役員兼営業本部長として陣頭指揮をとった。当然、ギャップの連続であった。 サービスの拡充は順調に推移した。全員の徹夜に次ぐ徹夜の努力のかいあって、ヤフーのページビューはうなぎ登りに増え続けた。サービス開始わずか半年で1日のページビューは何と1000万を突破した。情報を提供してもらった各社さんのおかげということで、記念パーティは張り込んでホテルオークラで開催した。毎月の黒字達成が必要な当時のヤフーにとって、ここでの思い切った出費は、当時いかに情報提供パートナーが重要かということを示している(当然その分広告を多く売ってカバー、単月黒字は途切れなかった)。 売るべき商品(ページビュー)は十分にあり、広告メディアとしての競合はほとんどない。急成長する初の本格的ネットサービスということで話題性もあり、当初なかなか覚えてもら