3年前、軍事転用が可能な機械を不正に輸出したとして中小企業の経営者ら3人が逮捕・起訴され、1年近く勾留された後に起訴が取り消された「えん罪事件」。NHKは新たに、警視庁公安部と、東京地方検察庁の複数の検事とのやりとりを記録した警察の内部メモを入手しました。 メモには、起訴の1週間前に担当検事が「規定がおかしいという前提であれば起訴できない」「不安になってきた。大丈夫か」などと発言したと記されていました。 横浜市の化学機械メーカー「大川原化工機」の大川原正明社長ら3人は、3年前の2020年3月、軍事転用が可能な機械を国の許可を得ずに中国に不正に輸出したとして逮捕・起訴されましたが、その後、輸出規制の対象に該当しない可能性があるとして起訴が取り消され、無実が明らかになりました。 この事件では、容疑を否認し続けた社長ら3人が1年近くにわたって勾留され、このうち技術者だった相嶋静夫さんは、勾留中に
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