名物「天船巻きずし」で知られるマイスター工房八千代(兵庫県多可町八千代区中村)で新型コロナウイルスの感染者が相次ぎ、2月3日の節分を前に臨時休業が続いている。昨年は節分に向け、恵方巻き約1万3千本を生産したが、今年はすべての予約をキャンセル。自身も感染した施設長の藤原たか子さん(74)は「こんなことは初めてなので、本当に残念。感染対策は十分にしてきたつもりだったが…」と声を詰まらせる。 濃い味付けのシイタケやかんぴょう、キュウリ、卵焼きなど5種類の具が入る「天船巻きずし」。通常でも1日1500~2千本が売れ、全国的な知名度を誇る。節分には例年、普段の10倍となる1万5千本前後を夜を徹して巻き上げ、京阪神の百貨店などに並ぶ。今年も約1万3千本を生産する予定で材料などを準備してきたという。 1月中旬以降、多可町内では連日、コロナ感染者が発生し、同施設では24日ごろに最初の感染者が判明。その後も