記録によるとこの屋台は文化三年(1806)につくられたもので、小布施に現存する七基の祭屋台のうち最も古い歴史を持つ。 当時の小布施村民の意向を受けた高井鴻山の依頼に基づき制作され、天井の一部を改造して、龍、鳳凰の二図が収められた。 この東町祭屋台は長野県宝に指定されている。 天保十五年(1844)、北斎85歳のとき、小布施に来遊の折、約半年を費やして東町祭屋台の天井絵「龍」「鳳凰」図を描いた。燃えるような紅の地に龍図、暗い藍を基調とした鳳凰図は対極をなし、中国の陰陽思想に基づいたその明暗が舞台の装飾効果を高めている。
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