「熊野の長藤」と呼ばれる藤の花が、静岡県磐田市の寺で見頃を迎えています。 磐田市池田の行興寺にある藤の花は、平安末期に平宗盛からちょう愛を受けた「熊野御前」が植えたと伝えられ「熊野の長藤」と呼ばれています。 境内に6本ある藤の木のうち国の天然記念物に指定されている1本は、樹齢850年以上と推定されていて、およそ1メートルの長さの房が垂れ下がって紫のカーテンのようになっています。 見頃を迎えた20日は午前中から多くの人が訪れ、ゆっくりと花の下を歩いたり、カメラやスマートフォンで写真を撮ったりして楽しんでいました。 藤枝市から訪れたという70代の男性は「藤の花がきれいだと聞いて楽しみに来ました。房の長さがすばらしいですね」と話していました。 寺によりますと、ことしは今月に入って暖かい日が続いたことから例年よりも10日ほど早く見頃を迎えていて、今週末まで楽しむことができるということです。
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