米資産運用会社グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO)の共同創業者ジェレミー・グランサム氏はロシアのウクライナ侵攻に関連して、現在のような原油価格急騰はこれまで常にリセッション(景気後退)の引き金になっており、限りある一次産品の不足に伴い、グローバル経済が今後数十年ではるかに大きな困難に直面する危険があると警告した。 グランサム氏は6日に公表した論説で、「資源価格トレンドの上昇が続くのはほぼ避けられないようだ。多くの古代文明が資源の浪費によって滅んだ」と指摘し、資源価格高騰が成長を減速させるだけでなく、政治システムの崩壊を招く恐れがあるとの見解を明らかにした。 ウクライナでの戦争に伴う食料価格高騰や、成長を切望する新興諸国が原動力となり「商品ブームサイクルが繰り返される」見通しを同氏は不安なトレンドとして挙げた。