浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、大乗仏教の宗派のひとつで、浄土信仰に基づく日本仏教の宗旨で[1]、鎌倉仏教の一つである。鎌倉時代初期の僧である親鸞が、その師である法然によって明(顕)らかにされた浄土往生を説く真実の教え(顕浄土真実)[2]を継承し展開させる。親鸞の没後に、その門弟たちが教団として発展させた。 古くは「一向宗(いっこうしゅう)」「門徒宗」などと俗称され[3]、宗名問題を経たのち戦後は真宗10派のうち本願寺派が「浄土真宗」、他9派が「真宗」を公称とするが[3]、本項では代表的事典類[3][4][5]の表記に従って「浄土真宗」の名称で解説する。 名称[編集] 親鸞における「浄土真宗」 親鸞の著書に記されている「浄土真宗」「真宗」(「浄土宗」)とは、宗旨名としての「浄土真宗」(「浄土宗」)のことではなく「浄土を顕かにする真実の教え」(顕浄土真実)であり、端的に言うと「法然から伝え
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