導入拡大に向けては、発電設備を設置する適地の確保や地域との調整、コストの低減などさまざまな課題があります。たとえば、適地確保の問題については、陸上では設置に適した平野部が少ないこと、洋上では、遠浅の海が広がる欧州に比べて急に深くなる地形が多いなど地理的な制約を考えねばなりません。また、国際水準と比較して、日本の風力発電のコストは高く、コスト低減を進めることも必須です。 風力発電では、陸上・洋上それぞれに異なる課題があります。その課題と現在の進捗状況について、そしてエネルギー基本計画で示された今後の方向性について個別に見ていきましょう。 陸上風力発電は規制を合理化し、開発にかかる時間を短縮 まず、陸上風力発電については、太陽光発電と同じように、設備を設置するための平野部の適地が少なくなっていることが大きな課題です。今後は、地域との調和・共生をはかりながら、土地の活用を目指す必要があります。同
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