(英エコノミスト誌 2011年6月4日号) 環境規制が雇用を減らしているという非難の声がどんどん大きくなっている。 カリフォルニア州選出の民主党下院議員、ヘンリー・ワックスマン氏は、中絶についてあれほど大騒ぎする共和党議員が、水銀のような有毒化学物質に胎児が毒されることを気にしないように見えるのはおかしくないか、と問う。 これに対して共和党議員たちは、働く米国人のことを気に掛けていると公言するワックスマン議員のような人たちが、企業の成長を妨げ、雇用を破壊することを決意している官僚に声援を送るのはおかしくないか、と反論する。 下院を掌握してから攻勢を強める共和党 芝居がかった発言の中でそれと理解するのは難しいかもしれないが、両者とも、環境保護庁(EPA)とEPAが環境汚染を減らすために準備を進めている様々な新規則について話している。 政府支出を巡る堂々巡りを除くと、環境規制は議会で最も激しく