北欧のデンマーク政府は今月から、国民の健康を改善するためとして、バターなどの動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸を一定以上含む食品に対する課税を開始した。「脂肪税」の導入は世界で初めて。中欧のハンガリーでも9月から、塩分や糖分が高い食品に課税する通称「ポテトチップス税」を導入しており、課税によって疾病の原因となる食品の消費を減らすことは潮流となりつつあるようだ。一方、米国では、グルテンフリー(グルテン抜き)の食品がブームとなり、景気低迷下にもかかわらず、関連市場が急拡大している。脂肪税を導入 飽和脂肪酸を多く摂取すると、動脈硬化などを引き起こす悪玉コレステロールが増加するとされている。英紙デーリー・テレグラフなどによると、デンマークの脂肪税は2.3%以上の飽和脂肪を含むバター、チーズ、加工食品などが課税対象で、飽和脂肪1キロ当たり16クローネ(約220円)の税金がかかる。課税によって、年間約