どこが主婦? 息子を抱き遊説にサイン会に全米を飛び回るペイリン(09年11月) Rebecca Cook-Reuters サラ・ペイリン前アラスカ州知事は先日、彼女を批判したウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙に対し、フェースブックでこう反撃した。「確かに私は今、単なる前州知事でアラスカの主婦だ。でも、私のような平凡な国民だって新聞くらい読める!」。WSJは、ペリリンが「食品価格はこの1年で著しく上がっている」と言うが、それは間違いだと指摘していた(この論争については、おそらくWSJが正しいが、それはとりあえず置いておこう)。 ペイリンの現在の立場を正しく表現する言葉はたくさんある。テレビのリアリティー番組の人気者、草の根の保守派運動ティーパーティーの実質的なリーダー、扇動家。しかし、主婦――家庭を守り子供の面倒を見ることを第一の仕事にしている女性――という肩書きは、ペイリンにはどう