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ブックマーク / shigak19.hatenablog.com (32)

  • 日本学士院会員の日本学術会議会員経験について(第1分科の場合) - 書房日記(はてなブログ版)

    学術会議会員の任命を巡る一連の事態については、まず6名のみを任命拒否する際に学問業績や政治的・思想的言動への行政側の恣意的な介入があったとすれば到底許されることではないと考えますし、そういった点を説明するに足るだけの情報公開や公文書管理がしっかりと行われているかといえばやはり非常に心許ないです。 日学術会議は学問の自由の対象に含まれない、と今回の介入を正当化する方々が、では仮に明らかに学問の自由の担い手である大学に対して政府が同様の恣意的な介入を行ったらどうなるか、という問題を考えた時に、なにゆえ政府が大学に対しては介入しないだろうと安堵して納得できておられるのかが不思議であり、学術会議への介入に躊躇しない政権がはたして大学への介入に躊躇するだろうか、とは感じざるをえないところです。 資金を提供しているのだから唯々資金提供側の意向に沿えというのは下衆の論理だと思いますし、単なる徴税配

    日本学士院会員の日本学術会議会員経験について(第1分科の場合) - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2020/10/07
    高橋洋一が「よくある」という学術会議会員経験ありの学士院会員について、官報に当たって調べた結果。人文科学系の現学士院会員26名中では4名でした。
  • 『ガ―ルズ&パンツァ― 最終章』第2話 - 書房日記(はてなブログ版)

    割と最近になってようやく第1話を観たので、第2話はまたしばらくしたらレンタルで観よう…と思っていたところ、偶々検察庁法改正案反対のハッシュタグをツイートした水島努監督のところに似非保守の人々、それも某ガルパン協力者までが反論のツイートを寄せるという一件があり、アニメ監督が政治的発信をしてはならないかのような議論に辟易して、それへの抗議もあってつい課金して映像を観てしまった。そこで例によってだらだらとメモ。 構成自体はごくオーソドックスながら、相変わらず細部の作り込みぶりは十分で、TV版を楽しめた層ならば間が空いていてもそのまま楽しめるので、一見の価値あり。以下は作品の中身に触れるので未だの方は一見の後どうぞ。 いやあまあダンケルクの奮戦はともかく、ベアルン搭載の魚雷が活きる日が来るとはでしたねえ。最後はまあH部隊がとどめをさすのはしょうがないというか…という記述が大嘘だとお分かりの方は以下

    『ガ―ルズ&パンツァ― 最終章』第2話 - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2020/05/24
    今回細かい点で意外だったのは、玉田と細見の登場シーンを確認するため劇場版のラストを観ていたらアッサムが左手で紅茶のカップを持っていたこと。左利きだっけ、4話だと右でトリガー引いてたような。
  • 検察庁法改正に関する公文書管理についてのメモ - 書房日記(はてなブログ版)

    黒川東京高検検事長の定年延長が閣議決定される →法的根拠は何かという批判が出る 国家公務員法の定年延長規定が検察官にも適用可能だという説明 →従来は適用範囲外という解釈だったではないかという批判が出る →小西参議院議員が国立公文書館で、解釈を記載した1980年当時の総理府の公文書を発見する →人事院の松尾給与局長も、1981年の適用範囲外とした人事院答弁の解釈は継続されているという答弁をする 森法務大臣が、閣議決定前の1月に人事院と協議して法解釈を変更したと答弁をする →人事院の松尾給与局長も、以前の答弁は誤りだったとして、1月に法務省との協議があったと答弁する →では大臣の決裁は取ったのか、文書を提示するよう野党の小川衆院議員から要求が出る 森法相は口頭で決裁を行ったと答弁し、日付の入っていない法務省と人事院の協議時の文書のみが提示される →それに対して毎日新聞が情報公開請求を行ったとこ

    検察庁法改正に関する公文書管理についてのメモ - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2020/05/15
    例によって書くだけでうんざりしました。それにしても今後どう法務官僚の皆さんは口頭での決裁というファンタジー小説の筋書きと描写を作り上げていくのでしょう。
  • 『ガ―ルズ&パンツァ―』劇場版における「ニュルンベルクのマイスタージンガー作戦」を巡って - 書房日記(はてなブログ版)

    以前「はてなハイク」で2016年3月頃に書いていた内容の再録。 劇場版で西住まほが作戦名に「ニュルンベルクのマイスタージンガー作戦」と提案して「長い!」と一蹴されているシーンがあるけれど、あの作品はこのシリーズと通底する主題を扱っているので、なかなか脚の選択が渋い、というお話はもっと誰かが論じても良いところだろうと思う。 親方の娘エヴァは歌合戦の勝者と婚約することになったので、エヴァと相思相愛の騎士ヴァルターはマイスタージンガーとなるべく親方たちの審査を受けるが、型破りなヴァルターの歌いぶりは保守的なベックメッサーをはじめとする親方たちに拒絶されてしまう。一人、ハンス・ザックスだけは彼の歌の真価を認め、彼を歌合戦に出場させマイスタージンガーとしての栄冠を勝ち取らせることに尽力しようとするが…。 これは結構西住流や戦車道の王道云々という話と、みほの型破りな「私の戦車道」に近いのではないかと

    『ガ―ルズ&パンツァ―』劇場版における「ニュルンベルクのマイスタージンガー作戦」を巡って - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2020/03/11
    はてなハイクから復元。
  • 公文書改竄と首相秘書官虚偽答弁疑惑に関する質問 - 書房日記(はてなブログ版)

    1 財務省の公文書改竄・隠蔽 1-1 最初に新聞報道等が在った時に、省内でどのように文書の存在や事実関係の確認を行い、その報告は省内及び首相周辺等の政権上層部にどこまで報告されていたのか。 1-2 1は首相による自身が夫人が関与していたら辞めるという国会答弁の前に終わっていたのか、確認終了はその後だったのか 1-3 財務省幹部及び首相周辺等は今年の問題発覚までに、再度事実関係や文書について調査や問い合わせを理財局に対して行わなかったのか。行った場合はどのように行ったのか。 1-4 首相・財務相は直接佐川理財局長(後国税庁長官)に対し公文書関連で質問したり話を聞いたりしたことはなかったのか。またあった場合にはその際局長の報告に疑問を抱かなかったのか。 1-5 谷首相夫人付の行動についてはファックスが報道されているが、他に同職員の行動について明らかにするような公文書は内閣に残っていないのか 1

    公文書改竄と首相秘書官虚偽答弁疑惑に関する質問 - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2018/05/12
    このぐらいは説明があって良いと思うし、「何ら問題ない」のならすぐに出来るんじゃないかと
  • 防衛省日報問題に関して 国会会議録の記録を眺めて - 書房日記(はてなブログ版)

    防衛省日報問題に関する今週の報道は、かなり衝撃的で驚くべき内容であったと考えます。 しかしながらウェブ上には何とも、雑といって良いような擁護論が観られましたので、それへの批判を兼ねて少し会議録を辿って分かったことについて記しておきましょう。 国会審議で言えば2月8日に始まり2月下旬までの時期、この段階を第1段階と整理すると、問題になっていたのは1つには情報開示請求後に敢えて日報を破棄し隠蔽していたのではないかという点と、2つには稲田大臣の再調査による結果判明と報告が遅すぎるのではないか、の2点で在ったと言えます。 これについて稲田大臣は、<1>請求時点では既に廃棄されており、文書規則上保管義務は無かった、<2>については今後の改善事項とする、という線で答弁を行っていました。 この段階での攻防の具体例は資料編の(1)-(5)にざっと挙げておきましたので御参照下さい。 ところが3月15日の報道

    防衛省日報問題に関して 国会会議録の記録を眺めて - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2017/07/22
    公文書について舐めすぎじゃないですかねさすがに/報道通りなら虚偽答弁の嵐で資料編はまだまだ作れるんだけれどさすがにうんざりしたので取りあえず大臣は出したがらない「中間報告」を出しておく
  • 山本幸三大臣の学芸員と文化財への発言に関する一考察メモ - 書房日記(はてなブログ版)

    まあ完全に不見識な発言と言う他ありますまい。 毎日新聞の報道がどうも一番詳しいようです。インバウンド:山地方創生相「学芸員はがん。一掃を」 - 毎日新聞 まあ冒頭からいきなり「講演は滋賀県が主催し、山氏は「地方創生とは稼ぐこと」と定義して各地の優良事例を紹介」でズッコケる訳ですが、 山氏は京都市の世界遺産・二条城で英語の案内表示が以前は無かったことなどを指摘した上で、「文化財のルールで火も水も使えない。花が生けられない、お茶もできない。そういうことが当然のように行われている」と述べ、学芸員を批判した。 はもう完璧に論外です。 この毎日の記事の末尾で取材を受けた学芸員が、 「観光のための文化財活用と文化財保護をいかに両立するかが大事な視点だ。観光に重きを置いている最近の国の風潮を象徴している発言だ」 と述べているのはごく一般的な見方で、文化財の活用は常に文化財の保護との相反という問題を

    山本幸三大臣の学芸員と文化財への発言に関する一考察メモ - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2017/04/17
    立証の証拠となる関連資料は少ないし今後要補強だけれど、大臣の2年前のインタビューと元ネタらしき論客を見つけた話はそれなりに妥当な線を突いたと感じております
  • 日本将棋連盟の不正疑惑対応とその不当性について - 書房日記(はてなブログ版)

    過去3度の記事でも延々書いてきたことであるが、この事件は動きがあればある程、予想を上回る事態が起こり、全く閉口したくなる憂な気分で記事を書くことになる。 既に3度の記事で提示した視点を再提示するものに過ぎないが、今この時点で改めて書きたいという心情の赴くままに書き連ねることにも多少の意味はあると考えて、以下の文章を記した。正確性を欠く面もあるやもしれないけれど、読者諸賢の御批判をお待ちしたい。 日将棋連盟の設置した第三者委員会は、三浦弘行九段の不正疑惑について、不正行為に関する証拠が不十分で不正の事実を証明することが出来ないとする旨の調査結果を公表した。 このこと自体は、当方が何度か論じてきたことであるが、筋が通っていて、一連の事態の中では丸山忠久九段の筋の通った意思表示と共に、数少ない真っ当な判断であろう。 しかし第三者委員会は、竜王戦前の不十分な証拠での処分を「妥当」と判断している

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    shigak19
    shigak19 2016/12/27
    連盟理事会は順位戦を何と心得るのか、と眠い中思わず書いてしまった
  • 加藤寛治日記と1929年の美保関滞在について - 書房日記(はてなブログ版)

    早いもので1年が過ぎてしまったけれど、DG-Lawさんが松江市美保関の旅館で発見された、加藤寛治の1929年の美保関滞在について (http://blog.livedoor.jp/dg_law/archives/52299815.html)。 「しかし,加藤寛治ってひょっとして美保関事件の時の滞在なのでは……昭和4年だから違うか。逆に言ってよく泊まりに来たな。」 とはDG-Lawさんの感想で、それを読んだ私も全く同じような感想だった。そもそも私の場合、美保関と聞いても連合艦隊の演習事故しか浮かばなかったし、美保関事件を最初に知った阿川弘之『軍艦長門の生涯』上、新潮文庫、1982年(http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN01498398、艦隊これくしょんの波に乗ってしれっと復刊しないかな)では、事故時の連合艦隊司令長官である加藤と連合艦隊参謀長だった高橋三吉海軍少将については

    加藤寛治日記と1929年の美保関滞在について - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2016/11/16
    id:DG-Lawさんの旅行記に対する、遅すぎるリプライ。/相撲について早速補っていただきました、有難うございます
  • 『シン・ゴジラ』(2016年) - 書房日記(はてなブログ版)

    『シン・ゴジラ』(2016年) 特撮、あるいは庵野秀明という人について少しでも知っている人は、観て損はないと明言出来ますし、こういう作品は映画館で何も知らずに観るのが面白いだろうと思いますので、以下はいわゆるネタバレばかりですから、御覧になってからお読みください。 さて、御覧になっていかがでしたでしょうか。 いやー凄かったですね、海上自衛隊が護衛艦隊のみならず戦艦大和を引き上げての大海戦。まあゴジラが三原山に転倒していくのはお約束でしょうか。 …という記述が大嘘だと分かった方のみ以下の記事をお読み下さい。二重に警告しましたので、宜しくどうぞ。 最初に書いておくと、昨年『ガールズ&パンツァー』の記事に、メタで面倒くさい記事であるという御批判を頂戴いたしましたが、映像表現に関してボンクラな当方は、基的にこれまでに観た映像作品に基づいた「メタ」で「面倒くさい」見方でしか映画について書けないとい

    『シン・ゴジラ』(2016年) - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2016/10/16
    読み返すとナショナリズムと日米関係と経済成長という戦後史最大級の主題がことごとく抜けたボンクラさは感じるが、結局私には『帰ってきたウルトラマン』の延長に尽きるのかもなあと
  • 『君の名は。』(2016年) - 書房日記(はてなブログ版)

    『君の名は。』2016年 積極的に映画館で観ることを奨める、というよりは「映画館という映画に専念出来る空間で2時間かけて一気に観てしまう方が鑑賞しやすい」という消極的な理由になってしまうけれど、現代日におけるアニメ作品に一定の関心を有している人ならば、観に行っても良いと思う。黄色信号というところなので、全速で突っ込んで事故になっても知らないし、ここで止まって様子を見ても構わないし、減速しながら進行しても良いと思う。 という訳で、例によって以下はネタバレを含みながら記しますので悪しからず。 いやー如何でしたか、まさか東京駅の横須賀線ホームの主人公から中央線ホームにあずさ2号で降り立つもう一人の主人公が偶然見れる時間帯があったという、まさに奇跡でしたね。 え、今は東京駅の中央線ホームは高架でその上あずさ2号は東京駅に行かないし、横須賀線ホームは地下でそんな松清張の『点と線』みたいな光景はあ

    『君の名は。』(2016年) - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2016/10/16
    ほぼ脚本構成設定の話しか書いてないという/ただ書いた時点ではまさかここまでの大ヒットとは思わなんだ
  • 日本将棋連盟の不正疑惑への対応と棋士処分について - 書房日記(はてなブログ版)

    三浦弘行九段に対する処分と疑惑の公表から2日経ったが、事態は終息に向かうどころかなお混迷の度合いを増しているようにさえ見える。 橋崇載八段はツイッターで、ソフト使用の不正、ソフト指しがあったと断言したものの、やはり決定的な証拠が提示された訳ではなく、これは単に騒ぎを大きくする火に油、幕間狂言といった感がある。 日将棋連盟、特に常務会の構成員たる理事たちの対応が最重要であることは既に前回書いた通りだが、報じられている追加の報道に接すると、期待した対応と真逆の言動が目立つのはなお残念である。 前回の記事以降の新たな報道内容としては、 三浦九段の不自然な離席、ソフト使用・ソフト指しについて、疑義は複数の棋士から提示された 常務会による三浦九段への聴取には、渡辺明二冠も同席した 常務理事の島朗九段による13日の会見では、聴取の根拠として離席以外の要素もあったことが述べられた一方で、理事会は三浦

    日本将棋連盟の不正疑惑への対応と棋士処分について - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2016/10/15
    書いてみたら連盟の灰色扱いに対して我ながら相当過激な結論に落ち着いた気もするけれど、連盟が滅びたって人間の将棋が残った方が面白いというのは本音なので仕方がない
  • 竜王戦挑戦者出場停止事件 - 書房日記(はてなブログ版)

    10月12日夕刻、まず三浦弘行九段の12月末までの出場停止処分と丸山忠久九段が代わって挑戦者として竜王戦に出場する旨の第一報の記事が発信され、同日夜間には日将棋連盟常務理事の島朗九段による会見での説明が詳報された。 報道されている範囲で島常務理事の会見内容を概観すると、 今年夏以降の三浦九段の対局時の行動にスマホの不正使用についての疑義があり、理事会で三浦九段に対する聴取が行われた。 その際三浦九段は不正を否定すると共に、疑惑をもたれたまま対局することは出来ないとして休場を表明した。 その翌日を休場届の提出期限としていたが提出が為されなかったことから、理事会は三浦九段を12月31日までの出場停止処分とした。 三浦九段が挑戦者となっていた今月からの竜王戦七番勝負には、三浦九段に挑戦者決定戦3番勝負で敗れた丸山九段を代わりに出場させることを決定、主催紙の読売新聞社にも了承を得た。 不正使用に

    竜王戦挑戦者出場停止事件 - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2016/10/13
    取りあえず思わず書いてみた。
  • はてなブックマーク別館 自称愛国似非保守の言論における誤認と無責任さについて - 書房日記(はてなブログ版)

    ことの発端は、NHKのこちらの報道だった。 はてなブックマーク - 子どもの貧困 学生たちみずからが現状訴える | NHKニュース しかし、「人とされるtwitter」に基づいて、「報道された女子高生が貧困ではない」「NHKの捏造である」等々の言説が『保守速報』などインターネット上の各サイト等に出回り、遂には片山さつき自民党参議院議員がNHK側に説明を求めることを言明するという事態に至っている。 このような言説、特に似非保守的サイトとしてある意味著名な『保守速報』のそれについては、既にid:hokke-ookami氏による反批判記事アニメーター志望だった母子家庭の高校生に対して、画材を購入する余裕があるから貧困ではないという保守速報は、今の日の象徴なのだろう - 法華狼の日記がある。 私としては、どちらかと言えば政治問題として片山議員の言動に絞って批判を加えることが、女子高生の基的人

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    shigak19
    shigak19 2016/08/22
    書いてみた。書くだけでここまでうんざりした組み合わせもそう多くない
  • はてなブックマーク別館 稲田朋美防衛大臣の就任会見に関する質問 - 書房日記(はてなブログ版)

    稲田朋美防衛大臣の8月4日午後の就任会見については、各種媒体で報道も為されているし、防衛省側でも会見の文字起こしを防衛省・自衛隊:防衛大臣臨時記者会見 平成28年8月4日(17時14分~17時42分)として公開している。 既に稲田朋美防衛大臣が、誤解を払拭したいと語った直後、持論の封印に失敗 - 法華狼の日記という記事で、id:hokke-ookamiさんも全般的な問題点と、稲田防衛相の「百人斬り」事件に関する認識について批判を加えている。 はてなブックマーク上でも既に数か所で議論が為されているが*1、稲田防衛相への歴史認識関連の質問を行ったメディアを批判し大臣の回答を評価する意見まで見られ、当方としてはむしろ各メディアの質問はなお不足気味であるという前述のhokke-ookamiさん記事に賛同しているくらいなので、以下では思いつく関連質問を数点あげ、稲田防衛相への疑問を提示しておく。 Q

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    shigak19
    shigak19 2016/08/06
    書いた。従軍慰安婦に関する認識も相変わらずだけれど、靖国参拝に関する野党議員時代の菅・野田への批判と現職閣僚としての自身の発言との乖離ぶりは、似非保守云々以前に政治家としてちょっと節操が、とも感じた
  • 目黒考二『笹塚日記 ご隠居篇』 - 書房日記(はてなブログ版)

    目黒考二『笹塚日記 ご隠居篇』の雑誌社、2007年 1冊のとして読むのは、実は意外に難しいのかもしれない。何しろ3月から読みだして、読み終わったのが7月だったりする。 『の雑誌』に連載されていたこの日記、毎月連載されていた際の1月分が実に妥当だったのだと思えるくらいに、その1月分を超えて一気に読むことがなかなか出来ない。 実に見事なまでに変化に乏しいのが魅力であり、を読み買い物をし料理をしの雑誌社に顔をだしを読んだまま寝て週末は競馬へ、というこの単調さが実に良い。 今回読み返して印象的なのは、笹塚の著者の部屋がの雑誌社のビルの上階だったということで、社員たちと接する場面が意外に多い。浜・杉江・松村・浜田・藤原と、今私はを開かずに社員たちの名前を挙げたのだけれど、ホンの一行か二行断片的な言及がなされる社員たちがまた、結構強い印象を残していたりする。 反面、何十冊と取り上げら

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    shigak19 2015/10/12
    角川文庫辺りで文庫化しないかなあとも思ったり
  • 酒見賢一『後宮小説』新潮文庫 - 書房日記(はてなブログ版)

    酒見賢一『後宮小説』新潮文庫、1993年 これもまたまたid:Mukkeさんの棚企画で挙げられていた1冊。今年は『ルバイヤート』に始まり、読了への氏の影響が結構顕著な年なのかもしれない。 ここで取り上げる順番は前後するけれども、当方が小野不由美の「十二国記シリーズ」を読み切ってさて何か更に読みたいなあとなった時に、「日人が書いた三大中華ファンタジー」として氏が紹介しているのが目に留まり、更に良い時機に入手できたので、この間読了。 読み終えて私は、これは人に薦めるか、もう人にも薦めることはないか、の二択で言えば確実に前者であっただけに、ウェブ上での感想には意外に否定的な意見も多く、そちらはそちらで分からなくもない。 少し辛辣なことを言えば、書は期待を大きくして自室で勢い込んで読むと、前半の展開を退屈に感じてしまい、結果的に読了出来ないで終わったかもしれない。読了してこそ面白みの伝わる

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    shigak19
    shigak19 2015/10/12
    本屋でも図書館でも古本屋でも、確実にどこかで観ていた筈なのに、全く記憶に残っていなかった1冊ではあり、もし早い段階で見つけていたらなあとは思う。
  • はてなブックマーク別館 安倍晋三氏と創価学会 - 書房日記(はてなブログ版)

    http://b.hatena.ne.jp/entry/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015083002000118.html で言及したところ、意外に知られていない様子だったので、朝日新聞アエラ編集部『創価学会解剖』朝日文庫、2000年から紹介しておく。 自民党の一部が、新進党と創価学会との関係を批判する一方で、選挙のため創価学会との関係を保つ議員も多いという、1990年代の状況。 (前略)秋谷会長は、村山が退陣した翌日の一月六日の部幹部会で、 「村山首相が五日に退陣し、宗教弾圧をたくらんだ村山四月会内閣が崩壊しました」 と語り、盛大な拍手を浴びた。 「四月会」は九四年六月、創価学会に批判的な識者や宗教関係者で結成され、自社さ議員らが支援していた。学会の活動を「政教一致」「政治に対する宗教の介入」などと激しく非難、学会の活動を「

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    shigak19 2015/09/19
    安保法案「賛成」の公明党議員の討論を聞きながら。
  • 読んだ本 遠山茂樹『歴史学から歴史教育へ』岩崎書店、1980年 - 書房日記(はてなブログ版)

    遠山茂樹『歴史学から歴史教育へ』岩崎書店、1980年 この論文集に収録されている論文や講演記録は、主に1950年代・1960年代に書かれたものが中心となっている。 書の構成をみると、冒頭の著者自身による「歴史教育論への私の立場-『はしがき』に代えて」にせよ、巻末の加藤文三による解説にせよ、1970年代末の時点から「戦後歴史学」や戦後の歴史教育をたどろうという発想が強い。出版された段階で既に、史学史的・古典的な著作という位置づけだったことが伺える。 ただ、書は2010年代の現在においてもなお、歴史教育論の重要な著作足りえている。数年前に一部を読み、今回ようやく読了した評者が言えたことではないかもしれないけれども。 そもそも「古典」というのは単なる懐古趣味によってでなくて、時代を超えて現在の凡百の書物を吹き飛ばすだけの生命力を有することによって初めて「古典」足りえるのだから、今更言うまでで

    読んだ本 遠山茂樹『歴史学から歴史教育へ』岩崎書店、1980年 - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2015/08/14
    今更近現代史の「アクティブ・ラーニング」を、とさも「新しい」かのように書く某経済紙と、今更「誇り」がどうだの言ってる似非保守新聞への批判も兼ねているかも
  • 『シリーズ大学6 組織としての大学』岩波書店、2013年 - 書房日記(はてなブログ版)

    『シリーズ大学6 組織としての大学 -役割や機能をどうみるか』岩波書店、2013年 まず編集委員の一人である広田照幸が「序論 大学という組織をどう見るか」で書いているように、とかく大学組織を民間企業と同一視して経営改革を求める議論が一般には強いけれども、意外に大学という組織は複雑で階層的な構造を持っているということは案外認識されていない。それぞれの分野の専門家としての教員が居て、その教員達の所属している講座や学部(部局)があって、教授会等の教員集団による機構と学長以下の経営陣とが並列しているという具合に、教員の組織だけでも結構複雑であるということが提示される。 その教員集団に加えて、学生が居り、事務職員が居り、更に大学外から文部科学省や自民党文教族、財界といったところが影響を与えてくるという、大学組織の内外を論じた巻ということになる。 江原武一「1 大学と国家・市場」は、一言で言えば近年の

    『シリーズ大学6 組織としての大学』岩波書店、2013年 - 書房日記(はてなブログ版)
    shigak19
    shigak19 2015/07/26
    2015年の文科省や安倍政権を具体的に論じてはいないのだけれども、今度の人文・教育系再編話を批判的に検証する上では、確実に参考になるであろう論集として