カニカマが一層リアルに=食感まで本物に肉薄 カニカマが一層リアルに=食感まで本物に肉薄 魚のすり身をカニの脚肉状に加工した練り製品「カニカマ」が一段と進化している。本物のカニに迫る風味の追求に加え、ハイテクを駆使した製法で歯応えにもリアル感を出した上級品がお目見え。注目度が上がっている。 サラダやすしの材料として今や世界中で生産、販売されているカニカマ。37年前、石川県の水産加工会社「スギヨ」が開発した日本を代表する発明食品だ。 大ヒットした時期もあったが、「地味でいまひとつ華がない」(スーパー関係者)などで需要は頭打ち。危機感を持ったメーカー各社は、より品質を高めた製品の扱いに力を入れ、再ブレークを狙う。 スギヨは先駆者の威信をかけた上級品「香り箱」を2005年に発売。原料を吟味し、カニの筋肉組織を科学的に分析したデータを製法に取り入れた自信作で、「風味や食感、身のほぐれ方まで本物