亀井大臣「カジノ構想」の真相 実は普天間基地対策だった 単なる思い付きか、得意のパフォーマンスか――。亀井静香金融担当相が沖縄の「カジノ特区」構想をブチ上げた。亀井は「一大レジャーランドになって沖縄の県民所得が上がる」とか言っているが、“唐突感”はぬぐえず、実現化の見通しも怪しい。亀井の狙いは一体何か。 そもそも沖縄のカジノ構想は、県が積極的に取り組んでいる案だ。2年前には地元経済界などでつくる「カジノ・エンターテインメント検討委員会」が発足。ラスベガスやマカオなどを視察して具体的な方向性を探ってきた。3月に発表された「沖縄総合リゾートモデル」構想では、カジノは国際会議場やホテルと並ぶ中核施設で、実現すれば経済波及効果は5300億円と試算されている。 しかし、3000億円を超える事業費などがネックで、計画実現は難しい。今さら「特区」を言い出したところで、状況は何ら変わらないのだ。そ