東京電力福島第一原子力発電所1~3号機の原子炉を冷却する注水量が必要量を下回った問題で、東電は31日も根本的な原因解明に至らず、不安定な注水量が低下するたびに弁を操作して流量を確保する対応を迫られている。 注水量が必要量を下回った事態は30日午後3時と、午後8時に確認された。いずれも各号機への水量を調節する弁の調節を行って必要量を確保した。しかし、しばらくすると水量が減り、東電は、31日午後までに何度も、必要量を下回る直前に複数の弁を調節し、しのいでいる。 原子炉の冷却は、一度原子炉を冷やした水を処理して再利用している。タンクにためた後、配管と2台のポンプでを各号機に配分している。配管の漏えいはなく、ポンプを替えても注水量の不安定な状態は続く。