文化庁は、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が7日午前、岩手県平泉町の中尊寺などから成る「平泉の文化遺産」の世界遺産登録を勧告したと発表した。 また、環境省も、やはり諮問機関の国際自然保護連合(IUCN)が同日午前、小笠原諸島(東京・小笠原村)の登録を勧告したと発表した。いずれも6月19〜29日、パリのユネスコ本部で開かれる世界遺産委員会で正式決定の見通し。 平泉は文化遺産、小笠原諸島は自然遺産。登録されれば、国内の世界遺産は、文化遺産が原爆ドーム(広島)や石見銀山遺跡(島根)など12件、自然遺産は白神山地(青森・秋田)や屋久島(鹿児島)、知床(北海道)に続き4件となる。平泉は東北初の世界文化遺産となる。 勧告について、近藤誠一文化庁長官は「我が国が誇るべき遺産である『平泉』『小笠原諸島』が世界遺産にふさわしい旨の評価を受けられたことは大変喜