地方銀行の周辺が騒がしい。資本提携や地銀どうしの連携が相次いでいるのだ。地銀業界で「いつかある」とささやかれてきた再編・統合がいよいよ新段階に突入するのか。わたしたちが、お金を預ける地元の銀行はどこに向かおうとしているのか。“合従連衡”を追いかけた。(経済部記者 柴田明宏 峯田知幸・松江放送局記者 伊藤瑞希) それは島根県から始まった。9月6日、第二地方銀行の島根銀行が資本提携を発表した。相手はネット金融大手のSBIホールディングス。SBI側が25億円を出資して、3分の1の議決権を握り、筆頭株主になるという内容だ。 島根銀行の鈴木良夫頭取は「新生島根銀行のスタートだ」と表現した。