松野博一官房長官は26日の閣議で約2億4900万円の支出を決めた安倍晋三元首相の国葬に関し「国民一人一人に弔意を求めるものであるとの誤解を招くことがないよう、閣議了解は行わない」と明言し、歴代首相経験者の葬儀の際に行ってきた地方公共団体や教育委員会などに弔旗掲揚などを求める閣議了解は見送る方針を明らかにした。 松野氏は2020年の中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬の際には、各自治体や教育委員会などに弔意表明に協力するよう求めたと説明したうえで「関係機関に対する弔意表明の協力等の要望を行う予定はない」と語った。