千葉県銚子市の沿岸から南に約3kmの海上で1月1日、巨大な“発電所”が本格稼働した。東京電力ホールディングスが新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で実証してきた洋上風力発電システムが、約6年を経て商用運転に移行したのだ。 海面から直立する支柱の高さは80mで、風を受けて回る風車の直径は92mに達する。定格出力は2400kW。発電量について東電は一般家庭2200軒分の電力を賄える量と試算している。港湾内など海岸沿いの洋上風力は珍しくないが、沖合の海底に「着床」して商用稼働する風力発電システムは国内初だ。