2018年末、米マイクロソフトが自社の標準ウェブブラウザー「Edge(エッジ)」のエンジンに米グーグルのウェブブラウザー「Chrome(クローム)」と同じ「Chromium(クロミウム)」を採用すると発表した。一方でかつての標準「Internet Explorer(インターネットエクスプローラー、IE)」のシェアは依然として高いままだ。マイクロソフトのウェブブラウザー戦略を解説する。最新のウェブ機能が使えないウェブアプリケーションが普及した今、ウェブブラウザーは企業システムの基盤の1つとなっている。そうした中、マイクロソフトのIE11は、企業のウェブシステム開発に携わるIT(情報技術)エンジニアを悩ます存在だ。ウェブページを作成する言語である「HTML5」や「JavaScript(ジャバスクリプト)」の最新の機能が利用できず、開発の効率を下げているからだ。13年10月に登場したIE11のシ