2021年1月6日 田中 宇 年末来、新型コロナの第3波だか第4波だかの感染拡大で、西欧など先進諸国の多くが厳しい都市閉鎖策をやっている。日本も首都圏で緊急事態宣言だ。「専門家」たちは「感染爆発だ」と騒いでいる。しかし、日本政府が毎日発表している統計の推移を見てみると、日本の現状は「爆発」でなく、ふつうの風邪やインフルエンザが流行するこれまでの例年の厳冬期の事態に似ている。 (厚生労働省 報道発表資料) (新型コロナ「第2波」の誇張) (新型コロナの脅威を誇張する戦略) 新型コロナの流行開始と同時に、インフルエンザやふつうの風邪と診断される発症者が世界的に減っている。世界の今冬のインフルエンザの統計上の感染者数は、前年比98%減である。「都市閉鎖のおかげでインフルエンザが急減した」と言う人がいるが、都市閉鎖でインフルエンザが急減するなら、同じコロナウイルスである新型コロナも都市閉鎖で急減す