再開発白紙で球団経営に見切り? 「今考えると、あの一件が引き金だった。そう考えると、全て腑に落ちる」 米大手マネジメント会社のベテラン代理人は納得顔で語った。 「あの一件」とは5月下旬、エンゼルスタジアム周辺の再開発を巡るアナハイム市のシドゥー市長が不正疑惑で辞任に追い込まれたことだ。同市が球団に、同スタジアムとその一帯の土地を売却する交渉で、市長が機密事項を漏らす見返りに巨額の選挙資金の供与を受けようとしていたとしてFBIが捜査に乗り出したのだった。 直後に同市議会は球団への売却を白紙撤回。モレノ氏が目指した再開発は暗礁に乗り上げた。 6月、チームは球団新記録の14連敗を喫した。マドン監督は大型連敗の責任を取らされる形でチームを去った。 大谷翔平とフィル監督代行 ©時事通信 「マドンは、モレノがチーム再建のため三顧の礼で迎えた名将だった。成績は物足りなかったが、大谷の二刀流の進化に大きく