4月に会談を行った習国家主席とルーラ大統領(3日付CNNブラジルの記事の一部) 中国とブラジルの2国間が初めて、現地通貨による商取引を行い、人民元で融資・決算された金額が、直接レアルに換算されたと、3日付エスタード紙など(1)(2)が報じている。 中国第4位の国有銀行である中國銀行のブラジル支店によると、今回の取引は中国の上海に拠点を持つサンパウロ市の企業、エルドラド・セルロース社からの紙パルプ購入で、製品は8月にサントス港から青島港に出荷された。金融取引はその翌月に行われ、9月28日にブラジル通貨で最終的に決済された。 同取引は中国国内で広く話題となり、中国の国営テレビ局であるCCTVや、ソーシャルネットワークのWeiboなどで取り上げられた他、シンガポールと台北のメディアでも報道された。これは、「中国とブラジルの貿易史における画期的な出来事で、他の企業にも道を開くだろう」と評された。