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「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということなのだろうが、去年はあれだけ「電子書籍元年」と持ち上げて、ニュースにもならない情報に一喜一憂していた日本のマスコミで、最近とんと「グーグル・ブックス」、つまりグーグルの電子書籍に対する取り組みのことを目にすることがなくなった。どうしてこうもわかりやすいガジェットでしか、電子書籍を捉えられないのだろうか。 グーグルeブックストア専用端末も発売に グーグルeブックストア(Google ebookstore)は、日本語コンテンツをほとんど無視する格好で始動し、iRiver Story HDという専用Eリーダーが「ターゲット(Target)」という量販店で発売開始となった。すでに何千もの出版社と契約し、「紙で見つからない本でもEブックならすぐに見つかる」という時代のニーズに沿ったサービスを提供し始めている。 件のStory HDは、アマゾンのキンドルに限りなく
デジタルパブリッシングフェア2010の開催に合わせてGoogleが、電子書籍販売プラットフォーム「Googleエディション」の日本を含む展開計画を明らかにした。米国では今年の夏後半、日本では2011年の早い段階に同プラットフォームを通じた電子書籍販売が始まる見通しだ。 GoogleエディションはGoogleブックスに登録した書籍を電子書籍として販売するサービスで、WebまたはEPUB形式で提供する。EPUB形式はAdobeのDRMソリューション「Adobe Content Server 4」をサポートするため、DRM付きの電子書籍には同技術をサポートするデバイスが必要になるが、Web版はWebブラウザを備えた幅広いデバイスで読める。また出版社がGoogleエディションを通じて直接電子書籍を提供できるほか、オンライン書店や電子書籍ストアが、それぞれに設定した価格でGoogleエディションの電
シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。 ビジネスモデルの破壊者たち シュンペーターの創造的破壊を地で行く世界の革新企業の最新動向と未来戦略を、シリコンバレー在住のジャーナリストがつぶさに分析します。 バックナンバー一覧 今やもう何の迷いも躊躇もなく、電子書籍時代に突入しているアメリカだが、今夏もうひとつのビッグ・プレーヤーが加わる。グーグルである。 グーグルと電子書籍と言えば、数年前から争いが続いている「ブック検索」を思い出すことだろう。アメリカの出版協会や著者協会と、とりあえずの合意にいたっているブック検索は、著作権切れした書籍や著作権所有者のわからない迷子書籍に限って、無料で全文
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Googleは電子書籍市場に参入するつもりのようだ。 NYTimes.comによると,先週末ニューヨーク市で開かれた年次 BookExpo会議で,Googleは電子書籍市場に参入する意向をほのめかした。パブリッシャー(出版社)がデジタル版書籍を,Googleを介して消費者に直接販売できるようにしたいという。 電子書籍市場は,Amazonが電子書籍端末Kindleを武器に主導権を握りつつある。そこでGoogleが待ったをかけたいのだろう。Amazonは攻撃的な価格戦略で,Kindle対応の電子書籍の普及を図ろうとしている。書店で26ドルで販売されているようなハードカバーの書籍を,AmazonはKindle版を9.99ドル近辺で売るようなことをしている。これに対して,Goggleはデジタル版書籍の販売価格を,出版社が自由に設定できるようにする。このため,Amazonの価格戦略に不安を抱いている
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