【特集】(農業経営者2008年10月号) WTO決裂、エセ農業保護論に騙されるな! 常勝思考のニッポン農業 >>国民と農民を思考停止させ、ニッポン農業を弱小化させる 国策の罠「インチキ食料自給率に騙されるな! 農水省はWTO決裂そして福田改造内閣発足直後の8月5日、食料自給率が前年比1ポイント上昇し40%に回復したと発表した。自給率向上に対する国民の関心も高まってきている。その背景には、 (1)ニッポン農業、農家にがんばって欲しい(郷土愛・農業への成長期待) (2)健康な生活を送りたい(安全・安心欲求) (3)食料不足で飢えたくない(基本的な生存本能) という国民の切実な思いがある。しかし、国が向上を掲げる食料自給率という指標が(1)(2)(3)のどれとも関係ない「インチキ」なものだとしたら、国民は一体どう思うだろうか? 今、そのカラクリを解き明かす。 【連載 第1回】(農業経営者2008