海江田万里経済産業相が次期民主党代表選への対応をめぐり、頭を悩ませている。当初はインドネシアから15日に帰国した後、速やかに辞任し、菅直人首相を退陣に追い込むことを狙っていた。これに成功すれば代表選の有力候補になり得るからだ。だが、首相は一足早く月内の退陣を表明。辞任のタイミングを逸した海江田氏はいまだ出馬について踏み込んだ発言は避けている。今では「ポスト菅」候補から脱落の危機に見舞われている。(坂井広志) 「今すぐ出ますとか、出ませんとか、こればかりは言えないんですよ」 15日早朝、インドネシアから帰国した海江田氏は、さっそく同日午後の民放番組に出演するなど自らの存在をアピールしたが、出馬については依然煮え切らない態度に終始した。 辞任時期についても「自分では決めているが、自分だけではどうにもならない事態もあるので…」と述べるにとどまった。 海江田氏は首相が月内退陣を表明した10日、「戦