漫画家のさかもと未明氏が『PHPビジネスオンライン 衆知』に寄稿した「再生JALの心意気」という記事が話題になっている。さかもと氏が搭乗したJAL機に、母子が乗っていた。子どもは「たぶん1歳くらい」で、離陸から着陸まで泣き通しだったと言う。その泣き声にさかもと氏はぶち切れて、「着陸準備中の機内を、出口に向かって走り始めた」そうだ。 着陸後に、JALへクレームをつけたさかもと氏。しかし、その「真摯な応対に面して、だんだん心が安まってきた」と矛を収め、文章の後半ではJALをほめる姿勢に転じている。とても不安定な文章である。さかもと氏の振る舞いやこの文章は、ツイッターなどで徹底批判されているので、ここでは深く触れない。 さかもと氏の文章で注目すべきは、「子どもの声が騒音なのかどうか」ということを私たちに考えさせたことだ。ここで言う騒音とは、「騒がしく、不快感を起こさせる音」(「大辞林」)を言う。