ランドセル市場が過熱している。高級革製品を販売する土屋鞄製造所は7月1日、来春入学用の小学生向けランドセルの注文受付を開始したが、店舗やWebサイトに注文が殺到、朝から電話やサイトがつながりづらい状態になった。午後3時現在も解消されていない。 土屋鞄は、専属職人による手作りランドセルであること、使い心地や丈夫さに優れていること、高級革製品のブランド力を生かして素材に力を入れること――などを売りにしているメーカー。価格は安くても5万円、高いものだと10万円を超えるが、「子どもに良いランドセルを使ってほしい」「自分も使っているブランドを子どもにも贈りたい」という親や祖父母の思いから人気を集めている。 少子化や保護者の高級志向などを背景に、ランドセル市場は近年盛り上がりを見せており、市場規模は2010年の350億円程度から、16年には600億円程度へと拡大。子どものためにランドセルを用意すること