こんにちは、富永です。 先日、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長が退任を表明されました。一連の報道ではその政治的な側面ばかりがフィーチャーされていますが、鈴木氏は日本の流通の発展をけん引してこられた功労者であり、希代の経営者であると私は思います。 そこで今回は鈴木氏のどこがすごいのか、その功績から検証してみたいと思います。 「コンビニを根付かせた」ことの本当の意味とは? 鈴木氏は日本初のコンビニエンスストア(以下、コンビニ)としてセブン―イレブン事業を開始し、現在約2万店のチェーンにまで成長させるとともに、それを通じて日本のコンビニ業界全体をけん引してきました。最も大きな功績はこの点だと思います。「コンビニを根付かせた」というとひと言ですが、これがどのくらい偉大なことか、少し考えてみましょう。 まず、セブン―イレブン、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニの店内から、それぞれの