IT大手サイバーエージェントが25日発表した令和4年10~12月期連結決算は、サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の全試合無料中継で注目を集めたインターネットテレビ「ABEMA」を含むメディア事業の売上高が前年同期比34・0%増の334億円となった。ただW杯関連投資がかさんでいることから、事業の営業損益は93億円の赤字だった。 平成28年の開局で子会社が運営するABEMAはアプリのダウンロード数が9200万を超える人気だが、事業としては赤字が続いており、前年同期は38億円の赤字だった。 メディア事業以外も含めた連結決算は、売上高が2・1%減の1675億円、最終損益は50億円の赤字(前年同期は60億円の黒字)だった。藤田晋社長は決算説明会で「ABEMAはW杯で大きく飛躍し、潜在的な価値も向上した」と強調した。