『深夜食堂』や『孤独のグルメ』などのヒットを受けて、昔ながらの食堂や酒場に憧れる人が増えている。お店に馴染むにはどうすればいいか。大衆食堂の詩人・エンテツさんとの対談、後編。 『深夜食堂』のようなカウンターに憧れる人が増えている。世の中の隅々まで効率化され機能化されて、あらゆるものが評価の対象になっている今の世の中、長く付き合えば人情やドラマがにじみ出てくるカウンターのある酒場や食堂は、現代社会の息苦しさからつかの間自由でいられる貴重なオアシスなのかもしれない。 新潟から上京して半世紀以上、大衆食堂の詩人エンテツこと遠藤哲夫さんに「カウンターに馴染むということ」について尋ねる対談記事の後編が本記事である(前編はこちら)。聞き手の須田泰成も、新宿ゴールデン街、世田谷区の下北沢、駒沢、経堂などで酒場経営の経験があり、カウンター文化に詳しい。 高級フレンチより馴染みの店の肉野菜炒めがウマいと言え
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