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ブックマーク / www.cs.kyoto-wu.ac.jp (2)

  • (PDF)性的モノ化と性の倫理学 江口聡

    京都女子大学現代社会研究 135 性的モノ化と性の倫理学* 江 要 旨 稿では、しばしば倫理的に問題があるとされている「性的モノ化(客体化) 」の問題を考 察する。カントの『倫理学講義』に簡単に触れたあと、M. ヌスバウムの議論を検討する。続 いて「モノ化」の(非)倫理性には哲学的な難問があり、 「ポルノや売買春は女性をモノ化す るから不正だ」というように簡単に言いきれるものではないこと、また、 「自由な同意にもと づいたセックスにはまったく問題がない」とも言い切れないことを示したい。最後にセックス の哲学および倫理学の課題について触れる。 キーワード:性的客体化、性的モノ化、性の倫理学、ポルノグラフィー、カント、ヌスバウム “Is sex an autonomy-killing, mind-numbing, subhuman passion?” 口 聡 ― “Yes, bu

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    23 ポルノグラフィに対する 言語行為論アプローチ1) 国内のジェンダー論・セクシュアリティ論 に大きな影響を持つジュディス・バトラーの 2) 『触発する言葉』 (バトラー, 2004) は、英国 の哲学者J. L. オースティンの言語行為論を積 江 口   聡* 極的に援用あるいは「脱構築」し、憎悪表現、 ポルノグラフィなどの社会的・法的問題を 扱っている。しかしこのバトラーの解釈はさ まざまな問題がある3) 。 ここでは、バトラーの曖昧で難解な4)議論 を追うことはできない。しかしバトラーの議 論全体は、レイ・ラングトンの論文(Langton, 1993)のオースティン解釈に多くを負ってお り5) 、またラングトンの議論は哲学的にも実 践的にも興味深いものであって、この議論の 魅力とその弱点は正確に理解される必要があ ると思われる6) 。そのための作業として、 論では「言

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