衆参両院での単独過半数獲得を狙い、積極果敢に候補を擁立する構えの民主党。野党転落のショックからの立ち直りをかけた戦いを挑む自民党。政権交代後、初の大型国政選挙となる夏の参院選に向け、各党は「勝てる候補」の擁立に腐心している。 ◆「安定政権の夏」◆ 民主党は、政権運営を安定させるため、参院での単独過半数確保を目指している。「逆転の夏」を掲げて与野党逆転を果たした2007年参院選にならい、「安定政権の夏」がキャッチフレーズだ。 夏の参院選での民主党の非改選議席は62。過半数には60議席以上の獲得が必要になる。 小沢幹事長は07年参院選と同様に、29ある1人区で大勝を狙うとともに、2人区では「共倒れ」の危険を冒してでも候補を2人擁立し、互いに競わせる戦略を立てている。小沢氏は「キーワードは若さと女性だ」と語っており、3人区の5府県(埼玉、神奈川、千葉、愛知、大阪)と5人区の東京では、女性候補を少