「エースをねらえ!」と「あしたのジョー2」で演出を学んだ ――遂にアニメ作品の登場です。 押井 出崎(統)さんの『劇場版エースをねらえ!』と『劇場版あしたのジョー2』は、僕にとっては同じ映画なんだよ。『エースをねらえ!』で見せてもらった出崎演出の集大成が『あしたのジョー2』。だからセットで語ることになるけど、1981年の1本としては間違いなくこれ。出崎演出の本質みたいなものをこの2本で学んだ。 ――『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』(1984)を演出する際の参考にしたのですよね? 押井 アニメを、どう演出したら「映画を見た気分になれるんだろう?」というテクニックの部分。テレビを大きくすれば映画になるわけではないし、お祭り気分のイベント・ムービーも映画ではない。僕は劇場デビュー作の『うる星やつらオンリー・ユー』(1983)で失敗しちゃって、ただのでっかいテレビになっちゃった。 そう
エコノミスト・熊野英生氏による「『悪い値上げ』傾向と対策」の一部を公開します。(月刊「文藝春秋」2022年2月号より) ◆◆◆ 新年早々から恐縮だが、今年は値上げの1年になるだろう。昨年から値上げのニュースが目に付くようになったが、その傾向がさらに進むと筆者は見ている。 昨年はガソリンや灯油の価格が大きく上昇し、電気やガスなどの公共料金は今年の2月まで6ヶ月連続で値上げされる。昨年初めと比較すると大手電力10社、大手都市ガス4社ともに15%近くも上昇していることになる。 それだけでない。パンやマーガリン、牛肉、コーヒー、食用油、冷凍食品、飲料、砂糖、マヨネーズといった調味料など、多くの食料品が値上げされ、今年も多くのメーカーが値上げを発表している。 値段を据えおきながら量を減らして、実質的に値上げする「ステルス値上げ」は以前から目についたが、もはや、それでは各企業ともしのげないのだろう。
駅伝シーズン、真っ盛りである。 大学駅伝だけでなく実業団駅伝、高校駅伝と立て続けに大きな大会も行われ、ファンたちにとっても楽しみな季節になってきた。 フルタイムで働く普通の市民ランナーが…… そんな中で、レースを控えた段階でメディアやファンが注目するもののひとつに、各大学や地域で行われる「記録会」や「競技会」の存在がある。これらは通常のレースとは違い、それぞれのランナーが狙うタイム毎に組分けがされるため、集団で走りやすく、ペースも比較的一定で記録を出しやすいというメリットがある。その分、好記録も出やすく、見ている側からもどんな記録が飛び出すのかいつも楽しみなものなのだ。 さて、そんな記録会において今年の9月、ちょっとした“事件”が起こった。 世田谷で行われた競技会で、桃澤大祐(サン工業)選手が並み居る強豪大学生ランナーや実業団ランナーにも先着し、5000mで13分55秒84という記録をマー
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