2016年、海外の音楽シーンとシンクロする20代前半アーティストの活躍が話題を集めている。インターネットをはじめとする音楽を取り巻く環境の変化をネイティブに吸収してきた新世代の台頭だ。いわゆる“J-POP”でもなければ、“洋楽”と呼ばれる類いでもない、現在進行形の時代性を反映した日本オリジナルな“ポップミュージック”を志向する存在だ。 きっかけのひとつは、アシッドジャズなどブラック・ミュージックにインスパイアされたバンド、Suchmosの登場だったかもしれない。その後、チャート・シーンを席巻するメジャー的趣向性とは一線を画した、スキルの高さとセンスに溢れたオンタイムなサウンドを打ち出すアーティストがシーンを騒がせていることに注目したい。 現象として思い出すのは、90年代にカウンター・カルチャーとして一世を風靡した渋谷系文化だ。渋谷系のカテゴライズの特徴として興味深いのが、音楽ジャンルだけで
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