昨年10月、平安女学院大学国際観光学部4年の三谷えりさん(22)は神戸から校外学習に来た女子高生をキャンパスに案内した。若い世代の注目を集めたのは国の登録有形文化財「有栖館」。大学を運営する平安女学院が所有する有栖川宮家の旧邸だ。中には学院が日本で初めて採用したセーラー服のレプリカが展示されている。特別に入室が許可され、生徒たちは100年近くも前の制服に見入った。 この活動はJTBが主催する教育旅行プログラムの一環。大学生が中高生と京都の観光地を巡り、古都の魅力を伝える。三谷さんは「楽しかったと言ってもらえるのが一番うれしい」と笑顔を見せた。 ◎ ◎ ガイド役がすっかり板についているのには理由がある。ホテル業界への就職を希望し、入学と同時に「レセプショニストクラブ」に入っておもてなしの技法を体験してきたからだ。
今年1月下旬、四天王寺大学人文社会学部3年の寺前依美さん(21)は、大学に隣接する大阪府羽曳野市の社会福祉施設で地域ニーズを聞き取るアンケートに臨んだ。会場は1階の喫茶「ひだまり」。大学関連の社会福祉法人「四天王寺悲田院」がスペースを提供し、毎週2回、地元住民がボランティアで運営する憩いの場だ。 「去年も来てくれたな。覚えとるで!」。高齢男性から声をかけられた。ゼミの一環で、喫茶の手伝いをしたことがあるからだ。相手の目線に合わせ、いつも笑顔が信条。それだけに「うれしかったですね。信頼されることの大切さを実感しました」と語る。 ◎ ◎ この調査は学生自らがテーマを企画し、主体的に社会現場と関わる学内の名物企画「地域連携COCOROE PROJECT」(ココロエプロジェクト)の一環。人間福祉学科の畑智惠美准教授のゼミ生が中心に参加している。「笑顔で過ごせるまちづくり」をテーマに大学周辺の
文部科学省は、高校段階で、将来のリーダーとなれるような人材を育成する「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)、「スーパーグローバルハイスクール」(SGH)、「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」(SPH)の指定事業を行っています。これら「超高校」は、それぞれ特色ある教育を進めるということにとどまらず、新たな役割も期待されています。「高大接続改革」「教育課程改革」を車の両輪とした「明治以来の大改革」の先導役です。 科学技術人材の育成を目指したSSHは、2002(平成14)年度から始まりました。指定期間は5年間ですが、再指定される高校も多く、全国で200校以上が指定されています。理数系に力を入れる進学校ばかりでなく、専門高校も入っています。4月から、24校が新規に指定されました。一方、グローバルリーダーの育成を掲げたSGHは、2014(平成26)年度からと、まだ始まったばかりですが
新学期が始まって、4月中は、まだ意欲に燃えている児童・生徒・学生が多いことでしょう。このうち大学生については、キャンパスライフを謳歌(おうか)できた以前と違って、今や真面目に授業に出席し、ボランティアやインターンシップ、あるいは生活費のためのアルバイトなど、毎日が忙しいことでしょう。ただ、今後はもっともっと勉強に忙しくなるかもしれません。 大学生の学習実態について、日本学生支援機構と国立教育政策研究所が共同で行った調査によると、1、2年生の1週間当たりの平均学習時間は、授業への出席が約20時間、授業の予習・復習等が約5時間、授業と関係ない学習が約2.5時間でした。この数字を、どう思うでしょうか? ポイントは、授業の時間と、予習・復習の時間です。大学は単位制ですが、1時間の授業に対して、予習1時間、復習1時間をすることが前提になっています。最近は入学後のオリエンテーションなどで、そう説明され
桜が満開を迎えた千光寺。暖かい日差しに輝く尾道水道を背に、少し気取ったポーズをとってくれた猫=広島県尾道市(尾崎修二撮影)キヤノン EOS 7D MarkⅡ:EF24-70mm F4L IS USMフルスクリーンで見る 閉じる 「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と書いたのは小説家・梶井基次郎だが、産経写真部の〝肉球マニア写真記者〟としては、「桜の樹の下や上には〝猫〟がいる!」と書いてみる。 桜の名所として知られる広島県尾道市の千光寺公園の桜は4日に満開を迎え、連日大勢の花見客で賑わっている。 力強く咲き誇る約1500本の桜の迫力に、訪れた人々は「わー、きれい!」と歓声をあげながら記念撮影を楽しむなどしていた。 〝猫の街〟としても有名な尾道だけに、もちろん猫目当ての観光客の姿もあったが、この時ばかりは思いがけない満開の桜と猫のコラボ写真の撮影に夢中だった。 母親と2人の子どもを連れて車で来
二元代表制の一翼を担う市議の政策立案能力を向上させようと、大津市議会と龍谷大は今年4月から、市議や議会局職員が同大学の図書館を利用できるようにすることで合意した。日本図書館協会によると、地方議会と大学図書館との連携は過去に例がないという。 現状230冊…コラボ後、210“万”冊 地方自治法では、議員の調査研究に資するため議会に図書室を設置することが定められているが、政令市など大規模自治体の議会を除き、財政上の問題から、図書の充実や司書の配置など十分な機能を果たせていない地方議会も少なくないとされる。 大津市議会でも、市役所本館3、4階の一部スペースに地方自治関連の書籍約230冊を蔵書しているだけで、市議からは政策立案のために図書の充実を求める声が上がっていた。 市議会は平成23(2011)年11月に龍谷大学とパートナーシップ協定を締結し、政策課題についての意見交換や専門的見地からの助言をも
京都市に無許可で大学施設内の一般廃棄物を収集運搬したとして、学校法人同志社の法人事務部長らが逮捕された事件で、逮捕された法人事務部長、北幸史(ゆきふみ)容疑者(57)が社長を務めていた法人の子会社「同志社エンタープライズ」が、ごみ収集で得た利益を大学法人に寄付金として環流していた疑いがあることが19日、捜査関係者への調べで分かった。京都府警が会社設立の経緯や金の流れを調べている。 法人事務部長は学校法人同志社の事務方トップ。同志社エンタープライズは平成17年に設立した法人の子会社で、大学関連書籍の販売や、学生マンションの斡旋(あっせん)、学内のレストラン運営などを手がけている。 同志社エンタープライズは学校法人同志社から一般廃棄物の収集運搬業務を受託し、建物管理会社「コスモスビルメンテナンス」が実務を担当。両社はいずれも市の収集運搬業の許可を得ていなかった。市によると、他の事業所から廃棄さ
今回の提言は、「なぜ提言が必要か」という付帯文書とともに公表された。そこには、私立大の関係者が、自らを取り巻く環境に強い危機感を抱いていることが示された。 「なぜ必要か」は冒頭で、1大学、1学生あたりの公費投入額が国立大と比較され、前者で37倍、後者で16倍もの格差がある、とした。それにもかかわらず、と畳みかけるように、「国立大に対する規制や誘導が、私立大に及ぶことも少なくない」と言う。 昨年、唐突に出された「人文社会科学系の組織改廃」の通知は国立大に対するものだが、私立大にはショックだった。私立は大きな予算が必要な理工系分野は弱く、人文社会系の教育を柱としているところが大多数である。 これに産業界からの「すぐに役立つ人材」要請が強まり、中央教育審議会や文科省の政策にも影響を与える。「私立大の関係者は研究と教育の現場で違和感を持ち続けてきた。それは、政府や産業界が求める人材像だけに大学教育
「これからの私立大学のあり方に関する提言」。日本私立大学連盟(会長=清家篤・慶応義塾長)がこんな文書をまとめた。人文社会科学系の学部・大学院の改廃、「役立つ人材」のための職業教育の偏りなど、改革論議の背景にあるものに懸念を示し、私大連としての考え方を打ち出した。高等教育における私立大の貢献を強調する一方、各大学が、それぞれの独自性を積極的に情報発信する必要性を訴えた。 提言は昨年12月中旬、文部科学省と経団連など経済4団体に示された。「似た文書はこれまでもあるが、それらは加盟校を念頭にしており、社会に向けての発信を意識したのは初めて」(山下隆一・私大連企画政策担当課長)。背景に、高大接続のあり方、大学定員枠の厳格化、職業教育での要請など、私立大を取り巻く環境が大きく変化している現状がある。 提言は5項目。まず私立大は「それぞれ建学の理念で教育を進め、多くの学生を受け入れ、国や社会からの要請
暴走族元リーダーの少年から用心棒代を名目に現金を脅し取ろうとしたとして、袋井署と県警捜査4課などは13日、恐喝未遂の疑いで、指定暴力団六代目山口組七代目一力一家幹部で無職の鈴木啓利容疑者(43)=袋井市栄町=ら男3人を逮捕した。いずれも容疑を否認している。 逮捕容疑は昨年1月から6月ごろまでの間、同市を中心に活動する暴走族チーム「虫の息」の元リーダーである10代の無職少年に対し、「面倒を見るからにはカネはもらう。月に1人5千円払え」などと言い、現金を脅し取ろうとしたとされる。 同署によると、同チームは市内で数十年前に結成された暴走族で、鈴木容疑者らはOBだった。少年らメンバー約15人が新たに暴走族を結成しようとしたところ、鈴木容疑者から「虫の息」のチーム名を引き継ぐよう要求されたという。
芦屋大(芦屋市)などを運営する芦屋学園の理事長で元ラグビー日本代表、大八木淳史氏と同学園中・高校の元教頭の男性が告訴し合い、県警がそれぞれを脅迫容疑、名誉毀(き)損(そん)容疑で書類送検した問題をめぐり、同大と同学園短大の同窓会が大八木氏に宛てて質問状を提出したことが18日、関係者への取材でわかった。大八木淳史氏に面会の上、事実関係などを説明するよう求めている。 質問状では、大八木氏が書類送検されたことを受け、「犯罪の成立は別として、教育機関の理事長としてあるまじき事柄」として、事実関係や対策について説明を要求した。 また、元教頭が大学図書館館長に異動させられたとして大八木氏を相手取り地位確認などを求めて神戸地裁尼崎支部に提訴したことや、懲戒解雇された元事務局次長の男性が同学園を相手取って解雇の取り消しなどを求めて同支部に提訴したことにも触れ、「極端な左遷や懲戒解雇を行ったか」などと事実関
大学図書館で同級生の大学1年生の財布から現金を盗んだとして、京都府警上京署は11日、窃盗の疑いで、同志社大学1年の男子学生(19)=京都市北区=を逮捕した。同署によると、当初は「自分がやったことではない」と否認していたものの、取り調べで一転し「ばれないと思って嘘をついていました」と供述、容疑を認めたという。 逮捕容疑は、10月7日午後4時15分ごろ、同市上京区の同志社大図書館内で、寝ていた大学1年の男子学生(20)のかばんにあった財布から、現金約2万5千円を抜き取ったとしている。 同署によると、男子学生の動きを別の男子学生が目撃し、現場から離れる様子をスマートフォンの動画で撮影していたことから発覚。図書館では、10月初旬にも現金約7千円が盗まれる今回と同様の被害があり、そのときの被害者が、今回の動画を撮影をした男子学生だった。この学生は、被害にあったときに、ほかの学生から疑わしい人物の髪型
株式会社インプレスホールディングス [画像1: http://prtimes.jp/i/5875/939/resize/d5875-939-887387-1.jpg ] インプレスグループで音楽関連の出版事業を手掛ける株式会社リットーミュージック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:古森優)は、“無料で学べる大学講座”gaccoの音楽コンテンツ“Jポップ・デジタル作曲法”に対応したオフィシャルテキスト『Jポップ・デジタル作曲法オフィシャルテキストvol.1~vol.4』の電子書籍の発売を、順次スタートしました。 NTTドコモとドコモgaccoが推進する“gacco”は、大学教授陣による本格的な講義を誰でも無料で受けられるウェブサービスです。2015年11月4日に開講した講座『Jポップ・デジタル作曲法』では、4週にわけ、コンピューターを使った「音楽制作」をテーマに、制作の準備段階から完成後
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オープンキャンパスは普段着の大学の顔を知るチャンスだ。国士舘大学の東京・世田谷キャンパスでは先月19日、女子を対象に「女子カフェ」と名づけたイベントを開き、400人を超える生徒や保護者らでにぎわった。 今年5回目の開催で、全学部から女子学生がスタッフとして参加。進学を希望する女子生徒が先輩たちに学生生活などの話を直接聞ける貴重な機会とあって毎年人気となっている。会場は、晴れた日には富士山も望める「スカイラウンジ」。学内でも人気のスポットは、女子たちの明るく屈託のない会話で盛り上がった。 4年連続でスタッフを担当する斎藤彩乃さん(4年)は教職の志望。「実習形式で学べるこの大学設備の充実度やサポート力を多くの高校生に知ってもらいたい」と奮闘。高校時代このイベントに参加したことが進学の決定打になったという千葉幸穂さん(1年)はスタッフ初体験ながら、「逆の立場になったからこそ、緊張する女子生徒から
「大学改革を加速するIRの可能性」-。こんなタイトルのセミナーが東京で開かれた。学内での意思決定を支援する組織として米国で発展した「IR」は、日本でも注目され、東洋大では学長直属のIR室を立ち上げた。セミナーは、データ分析から学長への提言案の作成まで実践スタイルで進められ、「これから避けて通れない経験ができた」(参加者)と好評だった。(編集委員 平山一城) ◇ 幅広い教育事業を展開するワオ・コーポレーション(東京本社・杉並区)が東京で初の「大学ソリューション(課題解決)セミナー」として開催し、全国の大学から学生のデータ分析や教学の担当者、学長室や教育改革機構などに勤務する教職員ら約80人が参加した。山形大の福島真司教授の基調講演のあと、チームに分かれて課題のテーマに取り組んだ。 ◆チームで課題解決 課題は「神奈川県の定員4千人の私大が、受験生の減少や退学率の上昇という逆風の中で、苦戦してい
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