イスラエルの親友、ジョー・バイデン大統領はネタニヤフ首相への影響力を見誤っているだけでなく、米国の大多数の世論をも読み間違えている。イスラエルのユダヤ人が右傾化を強める一方で、ユダヤ系アメリカ人は左傾化を進めているのだ。その結果、米国の親イスラエルロビーはユダヤ人よりも福音派キリスト教徒 (...) →
スラブ・ ユーラシアの今を読む-第1回 最近のグルジア情勢によせて 廣 瀬陽子 2008 年8月8日、グルジア・南オセチア間の紛争再燃を契機に、ロシア軍もグルジアに対する攻撃を始めた。オリンピック開幕式が華やかに行われる中、同時にコー カサス地域の小国・グルジアでは激しい戦闘が勃発したのである。 紛争の背景 この衝突 の最初の舞台となったグルジアの南オセチアは、旧ソ連に4つあるいわゆる「未承認国家」(南オセチアのほか、同じくグルジアのアブハジア、アゼルバイジャ ンのナゴルノ・カラバフ、モルドヴァのトランスニストリア)の一つである。これら「諸国」は本国からの独立を主張し、それぞれの本国と紛争をしたが、ロシ アの支援で事実上の勝利をし、その後、国家の体裁を整え、国際承認を求めているものの、承認が得られないために、未承認国家と呼ばれている。そして、それ らの地域は国際承認が得られなくとも、ロシア
スラブ・ ユーラシアの今を読む-第2回 南オセチア紛争:非承認国家問題の正しい理解を 宇 山智彦 南オセチ アが戦争状態となり、アブハジアにも一部波及したことで、「凍結した紛争」または「非承認国家問題」と呼ばれる問題に久しぶりに注目が集まっている。この 問題は、両地域に加えナゴルノ・カラバフ、トランスニストリアという旧ソ連の4地域を、15年以上にわたって苦しめてきた問題である。しかし、日本での報 道や反響を見る限り、この問題の本質が十分に理解されているとは思えない。旧ソ連地域での勢力を再拡張したいロシアと、グルジアへの関与を通じて勢力を広 げたい米国の対立、というのはこの問題の一側面でしかなく、併せて現地の状況に関する綿密な理解が必要である。 実 質的には既に分離:「領土保全」と「現状維持」の矛盾 日 本の報道では南オセチアに「グルジアからの分離独立を目指す」というような形容が付けられるが
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