月百姿明治錦絵 月岡芳年 幕末・明治に活躍した浮世絵師、月岡芳年(1839-92)が月をテーマとして描いた100点の錦絵です。日本や中国の逸話、歴史上の出来事、神話をもとに、有名な武士や女性、鳥や動物、妖怪や幽霊など、さまざまな題材にまつわる月の様相が描かれています。
「大吉原展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。 文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部) 展示風景より、辻村寿三郎・三浦宏・服部一郎《江戸風俗人形》(1981) 東京・上野の東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。本展学術顧問は田中優子(法政大学名誉教授)、担当学芸員は古田亮(東京藝術大学大学美術館教授)。 吉原とは、江戸時代につくられた遊廓街(*)。そこでは、絵画や浮世絵、文学、工芸、年中行事など様々な文化が生まれ育まれてきたいっぽうで、その経済基盤は、家族の
北斎が描く武者絵は、鎧を着ていてもその人物の動きを絵として表現することが意識されています。本展は北斎や門人たちがサムライを描いた作品を集めた展覧会です。 会期 2023年12月14日(木)~2024年2月25日(日) ※前後期で一部展示替えを実施 前期:2023年12月14日(木)~2024年1月21日(日) 後期:2024年1月23日(火)~2024年2月25日(日) 開館時間 9:30~17:30(入館は17:00まで) 休館日 毎週月曜日 ※開館:1月2日(火)、1月3日(水)、1月8日(月・祝)、2月12日(月・振休) 休館:12月29日(金)~1月1日(月・祝)、1月4日(木)、1月9日(火)、2月13日(火) 会場 3階企画展示室、4階企画展示室 主催 墨田区・すみだ北斎美術館 見どころ 展示構成 作品リスト 観覧料 前売券 音声ガイド 公式図録 刀剣博物館「正宗十哲」展 相互
人間の性愛を描いた絵画「春画(しゅんが)」を2千点以上所有する岐阜市のコレクター柴田正寛(まさひろ)さん(73)が4日、収蔵品を展示する全国でも珍しい春画専門の「岐阜浮世絵春画美術館」をオープンさせる。円山応挙(まるやまおうきょ)や喜多川歌麿(きたがわうたまろ)などが描いたとされる色鮮やかな作品がずらり。柴田さんは「春画専門の常設展示は世界初では」と話す。 直接的な性表現からタブー視されがちな春画だが、最近は美術的価値や独特のユーモラスさが見直されつつある。柴田さんがその魅力に取りつかれたのは45年ほど前。もともと骨董(こっとう)収集が趣味だったが、毛髪などの細密な描写や岩絵の具の鮮やかな発...
北斎や門人たちは多くの作品に「笑い」の描写を取り入れており、その表情は見事に描き分けられています。笑顔の描写やユーモアのある表現など、北斎と門人たちが描いた多様な「笑い」を紹介します。 会期 2023年9月20日(水)~11月26日(日) ※会期中、一部展示替えを実施 前期:9月20日(水)~10月22日(日) 後期:10月24日(火)~11月26日(日) 開館時間 9:30~17:30(入館は17:00まで) 休館日 毎週月曜日 ※10月9日(月・祝)は開館、10月10日(火)は休館 会場 3階企画展示室 主催 墨田区・すみだ北斎美術館 見どころ 展示構成 作品リスト 観覧料 前売券 リーフレット 東京かわら版 10月号 提携割引 展覧会概要 江戸時代、狂歌や滑稽本、落語など、庶民でも楽しめる文化が花開き、人々に「笑い」をもたらす〈笑いの種〉が増えました。北斎や門人たちは、笑顔や照れ笑い
展覧会構成 セクション1 葛飾北斎の風景 セクション2 歌川国芳の人々 セクション3 北斎・国芳腕比べ セクション4 絵師の筆ぢから 主な出品資料: 1.葛飾北斎ほか(画)、『柳の糸』、寛政9年(1797) 2.葛飾北斎(画)、「冨嶽三十六景 凱風快晴」、天保1〜5年頃(1830−34)、大判錦絵 3.歌川国芳(画)、「源頼光公舘土蜘作妖怪図」、天保14年頃(1843)、大判錦絵三枚続 4.歌川国芳(画)、「安達原一ツ家之図」、安政3年(1856)、大判錦絵二枚続 5.葛飾北斎(筆)、扇面「小茄子に菊図扇面」、紙本着色 6.葛飾北斎派下絵より、「中国故事人物図画稿」、紙本墨画 7.歌川国芳派下絵より、「流行ほふつきの八そふとび」、紙本墨画 (1-4.慶應義塾 高橋誠一郎浮世絵コレクション、5-7.個人蔵) (5-7.全期間展示、1,3.前期展示、2,4.後期展示) 出品リストはこちら 関連
江戸時代、百人一首は一般教養として庶民の間に広まり、人気絵師たちがこぞって題材として取り上げた。葛飾北斎もその一人で〈百人一首乳母かゑ (え) とき〉は北斎最後の大判錦絵シリーズにあたる。「乳母が絵解きをする」という題名通り、大人が子どもに歌の意味を説明するという意図で企画された。しかし実際に制作されたのは27図のみ。そのうち本展「北斎かける百人一首」で展示されるのは23図だという。100図に及ばなかったのはなぜ? 「27図の錦絵のほか、60図以上の版下絵が知られていますが、全図での出版に至らなかった理由は色数が多く、手の込んだ技法も多いことから、採算がとれなかった点が考えられます。もう一つは、北斎が独自の世界観を存分に表現したため、一般には簡単には読み解けず、期待通りの人気を得られなかった可能性も」 と、すみだ北斎美術館・学芸員の千葉椎奈さん。例えば有名な小野小町の《花の色はうつりにけり
浮世絵師の葛飾北斎と門人たちが描いた百人一首にまつわる作品を一堂に集めた企画展「北斎かける百人一首」が十五日、東京都墨田区亀沢二のすみだ北斎美術館で始まる。来年二月二十六日まで。 百人一首は江戸時代に一般教養として広く親しまれ、北斎も歌や歌人をテーマにした作品を数多く残した。企画展では、歌に詠まれた風景やイメージを独自の世界観で描いた北斎最後の大判錦絵シリーズ「百人一首乳母かゑとき(うばがえとき)」の二十三図をはじめ計百六点を紹介している。 小野小町の「花の色は うつりにけりな いたつらに わか身よにふる なかめせしまに」の情景を描いた作品は、はかない桜の花と年老いていく小町の姿を対比したとみられ、よく見ると桜の下には小町らしき女性が描かれている。千葉椎奈(しいな)学芸員は「歌と絵を見比べ、謎解きのように何が描かれているかを考えるのも楽しい」と話す。(佐藤航)
南方熊楠顕彰会理事。慶應義塾大学非常勤講師。2000年慶應義塾大学文学部卒業。2007年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。2020年にサントリー学芸賞。著書に『熊楠と猫』『日本犬の誕生』『絶滅したオオカミの物語』等。 金子 私は江戸美術が専門ですが、『ねこと国芳』という本の他に、歌川国芳(うたがわくによし)(1797~1861)が絵を描いた山東京山(さんとうきょうざん)の『朧月猫の草紙』という本の現代語版(『おこまの大冒険〜朧月猫の草紙〜』)も出しています。絵画から見ると、江戸時代の猫って、今と同じだなと思ってびっくりするところがあるんです。 私などは猫がみっともないことをしたり、いたずら好きといったことを含めて大好きで、かわいいなと思っているんです。ただ、そういう複雑な「かわいい」の受け止め方は現代人特有のものかと思っていたら、国芳の猫を見る限り、そうでもないなと。国芳の時代
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艶本資料データベースの意義と公開について 国際日本文化研究センター(日文研)では約30年前に艶本・春画の収集を開始しました。収集した資料は全て電子化を行い、2004年より「艶本資料データベース」を公開しました。資料数は450点を超え(2021年7月現在)、質・量ともに国内外トップレベルのコレクションといえます。なお、収集は現在も継続して行っております。 本データベースの利用については、これまで「18歳以上」という年齢制限をもうけてきましたが、艶本・春画をめぐる社会的環境が変化してきたことを踏まえ、より多くの人々に活用していただくために制限の解除を行うことになりました。 近代以降の日本社会において艶本・春画はながらく「秘められた資料」として扱われてきました。図に修正を加えることなく出版することはできませんでしたし、アカデミックな場で語られることもほとんどありませんでした。1960年代には研究
葛飾北斎は文政10~11年(1827~28)、数え68~69歳の頃、中風(ちゅうぶう)、すなわち脳血管障害の病気を患います。 脳血管障害の症状は人によって様々ですが、たとえば、北斎の兄弟子である勝川春好も中風を患い、絵師の命ともいえる利き手が麻痺してしまいました。晩年は左手で絵を描くようになりますが、病気する前と同じようにはいかなかったことでしょう。 歌川国芳も安政2年(1855)、59歳の頃に中風で倒れます。しばらくして回復し、作画活動を続けますが、健康状態はあまりよくなく、画力も落ちたようです。国芳研究の第一人者である鈴木重三氏は「安政期は中風を患い衰退の様相が進む。描線に生気なく、構想も働きが乏しくなる。」と評しています(『国芳』平凡社、1992年)。 では、中風を患った北斎はどうなったのでしょうか。春好や国芳とは違い、なんと北斎はすっかり元のように回復するのです。その訳には、北斎自
先日、歌川広重の「名所江戸百景 四ツ谷内藤新宿」をTwitterで紹介したところ、ウマが草鞋(わらじ)を履いているところが気になるという反応をいただきました。 案外、奇抜な構図が好きだった歌川広重。こちらは馬のお尻をアップにしています。広重は馬の足元にしゃがみこんで、町並みをスケッチしたのでしょうか。この場所がどこかは、オンライン展覧会「浮世絵動物園ー歌川広重「名所江戸百景」」(有料200円)にて紹介しています→https://t.co/Mbn5nxRpHX pic.twitter.com/9uSpsGPNpd — 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) July 16, 2021 確かによく見ると、人と同じ様に、ウマも4つの足すべてに草鞋を履いていることが分かります。 ウマが草鞋を履いていることは珍しいのでしょうか。他の浮世絵も見て
日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげるプロジェクト《ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD》 第一弾企画として、2021年7月16日−9月9日に東京・大手町三井ホールにて『巨大映像で迫る五大絵師−北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-』を開催しました。 コロナ禍にも関わらず、多数の方々にご来場いただきました。その後の大阪巡回展は開催中止となりましたが、ご来場を楽しみにされていた方や日本美術ファンの皆様のために、東京公演の模様や上映作品の一部をご紹介しております。 Twitter公式アカウント Tweets by faaj_staff 公式オンラインショップは販売終了いたしました。お買い上げありがとうございました。 TECHNOLOGY技術解説 20億画素の超高精細デジタルリマスターで明らかになる、浮世絵の真実 アルステクネが開発した独自のDTIP(
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